センバツでブレイク候補だった藤江星河、下慎之介
新型コロナウィルスの影響を受け、中止となった今季センバツ。これにより、大会に出場予定だった好左腕たちを観ることは叶わなくなってしまったが、今夏、またはそれ以降に注目されるであろう高校生左腕たちを紹介したい。
まず紹介したいのは、大阪桐蔭のエース・藤江星河(ふじえせいが)だ。右脚の反動を活かしたフォームから繰り出す速球の最速は141キロを誇り、チェンジアップやスライダーを織り交ぜ、三振を量産する。2年夏には1学年上のエース・中田惟斗(オリックス)に次ぐ投手としてマウンドに上がったが、準々決勝で敗れ甲子園出場はならなかった。
エースナンバーを背負った昨秋は、公式戦11試合中10試合に登板し、45回1/3を投げて防御率2.78、57奪三振を記録。奪三振率11.32は選抜出場予定だった投手の中で2位の数字(1位は星稜・寺西成騎の11.81)だ。178cm74kgと線は細いが、身体ができてくれば球速も伸びるだろう。伸びしろ満載の左腕に今後も要注目。
続いて紹介するのは昨秋全国準Vの左腕、下慎之介(しもしんのすけ)だ。140キロ以上を投げる投手を多く擁する今年の健大高崎。その中でエースを務める下は、182cmの長身から最速141キロの速球と、大きく曲がるスライダーのコンビネーションが武器の投手だ。
昨秋の群馬県大会2回戦の太田戦では、10者連続を含む12奪三振(7回)を記録するなど、三振の山を築いた。明治神宮大会まで含めて13試合を戦い、11試合に登板、68回2/3を投げ防御率1.83、75奪三振を記録。「機動破壊」で知られる健大高崎だが、今年はその攻撃力だけでなく、下をはじめとした投手陣が高校野球界を沸かせそうだ。
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