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アレは誰?プロ野球選手独特の○○を見つけ出せ!

2018 4/19 09:30mono
上原浩治 ハイファイブ
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Ⓒゲッティイメージズ

超ビッグサイズのふたり

プロ野球選手の身体は一般人に比べると明らかに大きい。テレビで見ていると気づきにくいが、スタジアムで選手を間近にすると、その迫力にビックリするかもしれない。顕著なのが、一般人である記者やインタビュアーと並んだときだ。大人と子どものような関係に見えることもあるほどだ。

そのなかでもひときわ大きい選手がいる。楽天のジャフェット・アマダーだ。公称身長193センチ、体重135キロのアマダーは見るからにサイズが違う。プロ野球史上最重量といわれる関取のような体型から放たれるパワーを武器に、昨シーズンは23本塁打を放った。

そのアマダーは2016年シーズンにデビューし、初打席は三塁打。相手守備が打球を見失った幸運はあったものの、その巨体を揺らしての激走はファンの心をガッチリつかんだ。

そして、広島の主砲ブラッド・エルドレッドもひときわ目立つ。公称身長196センチ、体重126キロと、身長・体重ともにチームNo.1(身長はアドゥワ誠とタイ)にも関わらず、エルドレッドは「太っている」印象がない。まさに筋肉の鎧をまとっているかのようだ。

これだけのサイズを誇るアマダー、エルドレッド両外国人選手は遠目でもきっとわかるだろう。

極端な打撃フォームの選手も

体型もそうだが、バッティングフォームが特徴的な選手もいる。「一本足打法」の王貞治(元・巨人)が最も有名だろうか。また、オリックス時代のイチロー(現・マリナーズ)もデビュー当時は右足を振り子のように揺らす「振り子打法」で安打を量産していた。変わったところでは種田仁(元・横浜)の「がに股打法」などもある。

現役選手で前述の3選手のような“超”個性的な選手は不在だが、その中であげるとすれば上本博紀(阪神)や畠山和洋(ヤクルト)だろう。軸足に体重を乗せ、反対側の足を楽にする彼らのフォームは特徴的と言える。

また、スイング後のフォロースルーが特徴的な選手もいる。ソフトバンクの柳田悠岐がそのひとりだ。強烈なフルスイングの後、振り切ったバットが背中に届きそうなほどの豪快さは現役選手ナンバーワンだろう。2015年には横浜スタジアムのバックスクリーンに直撃させ、スコアボードの一部を破壊した。そのフルスイングは、一度見たら忘れられない程のインパクトだ。

プレー外にもこんな仕草で判別可能

プレー中以外で特徴が見られる選手もいる。前田健太(ドジャース)がそうだ。両腕、肘、手首をぐるぐる回す姿は、たびたびテレビ中継などでも取り上げられ「マエケン体操」と名付けられた。もちろんメジャーリーグに移籍後も継続している。これは、肩甲骨などをほぐすために行われる柔軟体操のひとつ。試合前や合間に行われており、テレビに写ることがこれからもありそうだ。

今シーズンから巨人へと復帰した上原浩治の「ハイファイブ」も有名。日本ではハイタッチと呼ばれるこの仕草だが、上原が登板を終えベンチに戻った際に行われるそれは激しく、メジャーリーガーも驚いたほどだ。巨人ベンチでひときわ熱いハイタッチをみたら、それは恐らく上原にちがいない。



マエケン体操やハイファイブはテレビに写ることも多く、自宅観戦でも見ることができるだろう。しかし反対に、ほとんどテレビでは写らず、現地に行った人のみが見ることのできる仕草もある。

坂口智隆(ヤクルト)は神宮球場で1回表に守備位置につくと、帽子を取りスタンドへ向かって一礼をする。ヤクルトの応援団が陣取るライトスタンドだけでなく、レフトスタンドへ向けても。

これは、坂口自身におけるルーティーンのひとつだろう。神宮球場で試合前に外野で一礼をしている選手を見かけたら坂口の可能性が高いはずだ。

このように、プロ野球選手には様々な特徴がある。必ずしも体型やフォームだけではない。球場やテレビで各選手の特徴を見つけてみるのもおもしろいかもしれない。