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関メディ中等部が中国遠征から帰国、沖縄尚学の進撃でOBが4季連続甲子園決勝に進出

2025 8/23 06:30SPAIA編集部
関メディ中等部と厦門白鷺ベースボールチームの選手たち,関メディベースボール学院提供
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関メディベースボール学院提供

福建省厦門市を訪問し、現地チームと交流試合

中学硬式野球・ポニーリーグを代表して中国に遠征していた兵庫県西宮市の野球専門校・関メディベースボール学院中等部の選手たちが3泊4日の日程を終え、21日に帰国した。

アメリカ発祥のポニーリーグは世界各国にチームがある。昨年12月に中国・中山市で行われた第11回中山・パンダカップ少年野球大会U-15の部に出場した関メディは、決勝で中山熊猫(中国)を5-4で下して優勝。その実績もあって今回の招待試合が実現した。

今回は25人の選手やスタッフが福建省厦門市を訪問。厦門白鷺ベースボールチームと交流試合を行っただけでなく、歓迎レセプションや観光スポットなども訪れ、充実した旅程となった。

多感な十代のうちに海外でプレーする経験は何ものにも代えがたい。参加選手にとっては、今後の人生できっと役に立つ貴重な時間となっただろう。

関メディ中等部の繁岡龍成

関メディベースボール学院提供

卒業生の沖縄尚学・田淵颯士郎と田中彪斗が甲子園決勝へ

そんな関メディ中等部のOBが、甲子園で行われている第107回全国高校野球選手権大会で決勝の大舞台に立つ。沖縄尚学の田淵颯士郎と田中彪斗だ。

両選手とも甲子園ではまだ出番がないが、三塁ベースコーチを務める田中は阪神・田中秀太内野守備走塁コーチの次男。親子で甲子園のコーチャーズボックスに立つとは不思議な縁でもあるが、父は熊本工時代に甲子園に出場したものの初戦敗退した。

また、祖父の田中久幸氏は熊本工の監督として1996年夏の決勝で松山商に敗退。「奇跡のバックホーム」として今も語り継がれる球史に残る名勝負で敗者となった。

いわば、田中彪斗にとって甲子園で優勝することは一家の悲願でもある。日大三との決勝で祖父の時と同じようなホームでのクロスプレーがあれば、三塁ベースコーチにも注目したい。

報徳学園・今朝丸裕喜、京都国際・中崎琉生、智弁和歌山・山田希翔…

これで関メディ中等部OBは4季連続で甲子園決勝に進出。昨春センバツ準優勝の報徳学園・今朝丸裕喜(現阪神)、昨夏に全国制覇した京都国際の左腕・中崎琉生(現国学院大)、今春センバツ準優勝の智弁和歌山・山田希翔、そして今回の沖縄尚学の2人と続いており、優秀な卒業生を全国の高校に送り出していることが実証されている。

関メディOBは他にも関東一・中濵一葵、敦賀気比・鶴田啓人、小林拓斗、鳥取城北・矢野暖人を含む計7人が今夏の甲子園に出場。智弁和歌山・山田は主将として選手宣誓もしており、関メディOBが甲子園の最初と最後を締めくくる格好となっている。

井戸伸年総監督は「教え子たちの活躍は本当に嬉しいです。沖縄尚学の2人には、全国の高校球児の中で一番最後まで野球をできることに感謝しながらベストを尽くしてほしいですね。また再会できる日を楽しみにしています」と笑顔だった。

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