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東京五輪へ向け、現れた新星 服部勇馬の台頭で日本男子マラソン界は「4強」時代に②

2018 12/19 11:00鰐淵恭市
マラソン,ⒸShutterstock.com
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3強から4強へ

今年の福岡の前、指導者たちは2年後に控える東京マラソンに向けてこう言っていた。

「3人の力が抜けているなあ」

その3人とは、2月に日本新記録を出した設楽、その8か月後に日本記録を更新した大迫、真夏のアジア大会で金メダルを獲得した井上大仁(MHPS)だ。

学生時代から駅伝で活躍してきた設楽と大迫は、いわゆるスピードランナーだ。マラソン転向前の2016年リオデジャネイロ五輪には、ともに1万メートルの代表として出場している。そのスピードをマラソンに持ち込み、好結果を出しているのだ。ちなみに設楽と大迫は同い年である。

設楽と大迫の一学年下の井上は少しタイプが違う。長崎・鎮西学院高から山梨学院大に進んだ井上も駅伝で活躍してきた。タフなランナーという印象はあったが、設楽や大迫ほどのスピードはなく、スター選手ではなかった。だが、地元にあるMHPSで鍛えられ、マラソン選手として開花した。どのレースでも結果を出し、マラソンに対して「適性がある」と言われている。

自信2度目のマラソンだった2017年の東京マラソンでは2時間8分22秒で走り、世界選手権代表にも選ばれた。今年の東京では設楽の後塵を拝したが、当時の日本歴代4位となる2時間6分54秒をマーク。その後のアジア大会で金メダルを獲得した。

この3人が「3強」と呼ばれていた。今年の福岡までは。服部が優勝した夜、日本陸連の幹部が言っていた。

「これで4強になった」

誰が東京五輪の代表の座を射止めるのか。代表を決めるレース「MGC(マラソングランドチャンピオンシップ」は2019年9月に行われる。

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