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中学から陸上部へ! 初心者が選ぶべきシューズとは

2018 4/3 17:08Mimu
陸上シューズ
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まずシューズを揃えよう

陸上を始める場合、シューズや練習着などが必要だ。とはいえ、中学生用の部活だと、体操服で練習しているところも多く、必須とまではいかないかもしれない。自主練習用に数着は持っておいてもいいかもしれないが、急ぐ必要もないだろう。

しかし、シューズの場合はそうもいかない。普通のスニーカーでも練習できないことはないだろうが、シューズの消耗が激しくなり、足を痛めるリスクも高くなる。衛生的にも、あまりよくない。やはり、専用のシューズを購入しておいた方が良いだろう。

陸上のシューズは、大まかに分けてランニングシューズとスパイクシューズがある。そしてこれらが、さらに細かく枝分かれしているといった感じだ。ランニングシューズは、別名アップシューズとも呼ばれ、主に練習やウォーミングアップで使用される。普段はこちらを使い、大会の時はスパイクを履くという選手も多い。

クッション性に優れたランニングシューズがおすすめ

ランニングシューズは、クッション性に優れたもの、軽量性に優れたもの、それらの中間の特徴をもったものの3種類がある。これから陸上を始めるという子どもには、クッション性に優れたものをおすすめしたい。足への負担が少なく、トレーニングに必要な筋力が未熟であっても、ケガのリスクを抑えることができる。

軽量性に優れたシューズは、クッション性が弱いため、足への負担が増えてしまう。速く走るためには、もちろんシューズも軽いほうがいい。しかし、負担に耐えられるだけの筋力がなければ、フォームが崩れてしまったり、ケガのリスクも高くなったりしてしまうのだ。タイムを追求する、より上級者向けのシューズとなっている。そしてそれらの中間の特徴を持ったシューズは、やはり中級者向けだ。

いずれにしても、ランニングシューズは長くても2年ほどで履き替えることになる。3年間1足だけで十分ということはあまりない。それをふまえても、やはりまずはクッション性のものを購入すると良いだろう。

スパイクはさらに種類が豊富

スパイクは、ランニングシューズよりもシューズが多い。というのも、種目別・トラック別に最適なスパイクが分かれているからだ。とはいえ、初心者用のオールラウンド用のスパイクもあるので、安心してほしい。タイムを追求するようになると、これらのスパイクの使い分けも必要になってくる。

スパイクの何が違うのかというと、シューズの裏に取り付けられたプレートとピンだ。プレートの固さや、ピンの長さによって、種目やトラックに最適なパターンが変わっているのだ。 プレートの反発力でより大きなエネルギーを生み出すとともに、ピンでしっかりと地面を捉え、グラつかないような設計となっている。

それぞれのスパイクの特徴

オールラウンド用のスパイクは、初心者向けにプレートが小さくなっている。上級者用のスパイクになると、プレートがシューズを全体的に覆うようになるが、初心者用はつま先の方だけがプレートで覆われている。プレートの反発力は少ない分、エネルギーも生み出しにくいが、足への負担も少なく、ケガをしにくい設計となってくる。

ここから各競技の専門性が強くなってくると、プレートや重さに違いが出てくる。例えば短距離向けのスパイクであれば、プレートが固い。そのため、反発力も大きく、大きなエネルギーを生み出しやすくなる。軽量化もされており、速く走るには最適のシューズだ。その分、足への負担は大きく、シューズ自体の耐久性も低い。一方で長距離用になると、軽さを重視しつつも、プレートが柔らかくなり、足に疲れが出にくくなるように作られている。より持久力に特化した設計となっている。

シューズはサイズ感を大事にする

そして何よりもシューズはサイズ感を大事にしてほしい。陸上のシューズの場合は、かかとにしっかりとフィットし、つま先部分にほんの少しだけゆとりがあるくらいのサイズが良いといわれている。ランニングシューズなら指1本分、スパイクならその半分くらいのゆとりがベストだ。 ショップで購入する際も、まずは試し履きをさせてもらおう。まずはかかとにフィットするかどうかを確認。かかとが合えば今度は立ち上がってみて、つま先部分に余裕があるかどうかもチェックする。最後に、足幅や甲がきつくならないかどうかを見て、自分に合ったサイズかどうかを判断しよう。