優勝候補1番手4連覇なるか青山学院大学
青山学院大学の昨シーズンは大学三大駅伝を臨機応変に戦い、見事シーズン三冠を獲得した。
初戦出雲駅伝では5区で1位に立つとそのまま逃げ切り、全日本大学駅伝では最終8区で見事な逆転劇を演じ、最後の箱根駅伝2017では往路復路とも制し、2位東洋大学に7分21秒の大差をつける完全優勝でシーズン三冠に華を添えた。
昨年のエース一色恭志選手が抜けたあとの2017年シーズンは、4年生の田村和希選手と下田裕太選手で埋めた。シーズン初戦の出雲駅伝を東海大学の2位に敗れ、一抹の不安は残るが箱根駅伝とは距離が違う。やはり優勝候補の1番手だろう。
初戦出雲駅伝を制し波に乗れるか黄金世代の東海大学
東海大学は昨年の箱根駅伝にはベスト3を目指して臨んだが、シード権ぎりぎりの10位で終わり上位争いはできなかった。黄金世代と期待された当時の1年生を往路で4人起用したが、期待に応えることができず、15位と順位を下げたのが痛かった。
しかし、2017年シーズン2年生になった彼らはよみがえった。シーズン初戦出雲駅伝では6区間中5区間に起用され、3区間で区間賞を取る走りを見せて、3連覇を狙った青山学院大学を抑え優勝した。箱根駅伝は距離の長さに不安は残るが、そこは若さで克服して優勝を狙いたい。
登りの5区の区間賞が条件昨年3位早稲田大学
早稲田大学の昨シーズンは全日本大学駅伝2位、箱根駅伝3位と常に優勝争いを演じたものの、青山学院大学には一歩及ばず涙をのんだ。特に全日本大学駅伝では最終8区での逆転負けだけに悔しさが残った。
2017年シーズンになると箱根駅伝で活躍した4年生が4名も抜けてチーム力低下が心配されたが、駅伝新キャプテンの安井雄一選手を中心に競技会で結果を残している。
その安井選手は2016年、2017年と5区に起用され区間5位、4位と安定した走りを見せた。箱根駅伝2018で区間賞の走りができれば、優勝の可能性も出てくる。
昨年失速した2人が復活、雪辱を狙う昨年2位東洋大学
東洋大学は昨年の箱根駅伝では往路4位、復路2位、総合2位と青山学院大学に次ぐ成績を残した。確かに順位の上では一番近い位置にいることは間違いないが、往路で2分40秒、復路で4分41秒、総合では7分21秒の差をつけられ、背中さえ見ることができずにゴールした。当然今年こそはの思いは強い。
2017年シーズンになると、昨年2区で失速した3年生の山本修二選手は関東学生のハーフマラソンで2位に入り、6区で失速した4年生の堀龍彦選手は5000mで9位に入って雪辱を狙っている。9区で区間賞の走りを見せたキャプテン野村峻哉選手が同じ走りを見せれば、優勝争いができそうだ。
エースの2区で区間賞が条件復活なるか山梨学院大学
山梨学院大学の昨年の箱根駅伝は、上位争いを期待されながらシード圏外の総合16位と沈んでしまった。インフルエンザが原因だそうだが、エースが集まる2区で区間賞を期待されたドミニク・ニャイロ選手が区間9位と失速してはどうしようもない。
2018年大会は予選会からの出場となったが、その予選会では3年生になったニャイロ選手が全体2位で走り健在ぶりを見せてくれた。勿論大砲一人の力で箱根駅伝がどうなるものでもないが、2区で飛び出すことができれば面白い展開にはなりそうだ。