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【箱根駅伝2018】大砲不在も堅実な走りでシード権狙い國學院大學

2017 11/10 12:24hiiragi
男子マラソン
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大砲不在ながら堅実な走りでシード権を狙った箱根駅伝2017

國學院大學は箱根駅伝2017には予選8位の成績で出場した。初出場は2001年の第77回大会で今回が10回目の出場となる。

シード権は2011年12年と2年連続獲得しているが、それ以降は下位に低迷して2016年は出場できなかった。2年振りの出場となった今大会は大砲が居ないチームながら、堅実な走りでシード権獲得を狙った。

1区では細森大輔選手が11位とまずまずのスタートだったが、2区で15位、3区で18位と順位を落とし4区と5区は19位のまま1日目を終わった。

区間10位以内は2人だけ、厳しかったシード権

一斉スタートとなった復路では、8区の3年生熊耳智貴選手が区間6位の走りで先行との差を詰める。9区では3年生の国沢優志選手が区間10位の走りで17位まで順位を上げた。最後は10区の4年生鈴木涼太選手が区間18位のはしながら全体16位でゴールした。

結局往路19位、復路14位、総合16位の成績でシード権獲得はできなかった。大砲が居ないことに加えて、区間10位以内で走った選手が2人だけでは、シード権確保は厳しかった。

50位以内に6人、まとまりのある走りで勝ち取った箱根駅伝出場権

2017年シーズンでは、5月の関東学生陸上競技対校選手権大会2部10000mで2年生の浦野雄平選手が自己記録を更新して8位、5000mでも9位に入る成長を見せた。ハーフマラソンでは、4年生の國澤優志選手と内田健太選手がそれぞれ12位と17位に入っている。

6月に行われた全日本大学駅伝選考会では、チーム歴代最高記録をマークして3位に食い込み出場権を獲得した。

そして箱根駅伝2018の予選会では、1時間を切った選手はいなかったが、1時間00分16秒で全体30位の浦野雄平選手を筆頭に50位以内に6人入る堅実な走りを見せ総合6位で見事予選会を突破した。10番目、3年生の長谷勇汰選手で1時間01分15秒と、10人が1分以内にゴールする記録も残した。

予選会チーム1位もまだまだ発展途上2年生浦野雄平選手

2年生の浦野雄平選手は、富山県の駅伝強豪校県立富山商業高等学校の出身だ。高校3年間は全て全国高校駅伝に出場し、2年生からは1区を走っている。

大学に入ると1年生では、全日本大学駅伝と箱根駅伝2017の予選会にエントリーはされたが出番はなかった。しかし、箱根駅伝本戦には6区に抜擢され区間17位と不本意な結果に終わっている。

2017年シーズンでは関東学生の10000mで自己新記録を出すなど成長途上で、10月の箱根駅伝2018の予選ではチーム1位でゴールした。しかし、本人は自分の走りに何一つ満足できなかったようだ。本番に向けてますますの努力を口にした。

浦野雄平選手と共に國學院大學の黄金世代、2年生の土方英和選手

2年生の土方英和選手は、埼玉県のスポーツ名門校 埼玉栄高等学校の出身だ。高校の3年間はチームは全国高校駅伝に出場したものの、土方選手は2年生で補欠に登録されたのみで、3年生でも出番がなかった。

しかし、大学に入ると1年生の全日本大学駅伝では5区に抜擢され区間4位の走りを見せ、箱根駅伝2017でも3区に抜擢された。箱根駅伝は区間18位と結果は残せなかったが、2017年シーズンでは日本大学駅伝の予選会に起用されると、箱根駅伝2018の予選会にも出場して、浦野選手に次ぐ全体31位でゴールした。

浦野選手も土方選手も俗に言う黄金世代だが、高校時代はそれほど注目されなかった。もう一皮むければ面白い存在になるだろう。