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【箱根駅伝2018】箱根駅伝の経験者多数で上位争いも可能!拓殖大学

2017 11/10 12:24hiiragi
男子マラソン
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2区で10人抜きを演じるも14位に終わった1日目

箱根駅伝2017に拓殖大学は、予選7位の成績で出場した。4年連続38回目の出場となるが、初出場は1933年第14回大会と歴史は古い。その後廃部なども経験し、歴史の割に出場回数は多くない。

これまでの最高成績7位を更新できそうなチームができたが、「ようやった」と言われるような走りができればと大会に臨んだ。

1区では3年生の西智也選手が14位ながら、1位とは47秒差の走りを見せた。2区ではエチオピアからの留学生2年生のワークナー・デレセ選手が区間2位で、10人抜きを演じ4位に浮上した。

しかし3区の2年生今滝 春彦選手が区間20位と沈み17位まで後退すると、4区で10位まで立て直したものの往路は14位で1日目を終えた。

終盤の勝負所で追い込めず総合14位でシード権を逃がす

14位スタートとなった復路では、下りの6区を任された2年生の馬場祐輔選手が区間7位の走りで12位まで順位を上げた。この時点で10位を走る帝京大学とは1分3秒差しかなく、まだシード権獲得のチャンスは残されていた。

しかし7区以降が思いどおりに走れない。8区13位、9区14位と後退し、最終10区は1年生の赤崎暁選手が区間12位と踏ん張りを見せたが、結局14位で大会を終えた。往路14位、復路15位、総合14位の成績だった。

日本人選手3人が1分切りの走り箱根駅伝2018予選会

箱根駅伝2017では、4年生は2名しか出場しなかった。2017年シーズンに8名の経験者が残ったことは力強い。

5月の関東学生陸上競技対校選手権大会では、10000mでデレセ選手が5位、キャプテンになった西選手が16位と粘り、ハーフマラソンでは3年生の戸部凌佑選手が9位と健闘した。6月に行われた全日本大学駅伝予選会では、1組目から大きく遅れ最後まで挽回ができず15位に終わった。

そして迎えた箱根駅伝2018の予選会では、デレセ選手選手は本来の走りができなかったものの、3年生の戸部凌佑選手、西選手、2年生になった赤崎暁選手が1分を切る走りで上位を占め、総合5位で予選を突破した。

調子が上がってきた4年生キャプテンの西智也選手

4年生でキャプテンの西智也選手は、熊本県の県立球磨工業高等学校の出身だ。高校時代の3年間は1度も全国高校駅伝への出場はなかったが、熊本県予選では3年間とも最長1区を任された。

大学に入ると1年生の箱根駅伝で4区を任され11位だったが、2年生では出番がなく3年生では1区で14位の成績に終わった。

キャプテンとなった2017年シーズンでは春先からなかなか調子が上がらず、全日本大学駅伝の予選会でも活躍できなかった。しかし10月の箱根駅伝2018の予選会では全体18位となる59分51秒で走り、予選会突破に貢献した。

夏の合宿で才能開花か2年生の赤崎暁選手

2年生の赤崎暁選手はキャプテンの西智也選手と同じ熊本県の出身だが、高校は違い熊本市にある開新高等学校を卒業した。県下では上位の常連校だが、在学中の全国高校駅伝への出場は叶わなかった。

大学に入ると1年生の全日本大学駅伝、箱根駅伝2017と立て続けに起用された。特に箱根駅伝では最終10区を任され12位と健闘している。

2年生になった関東学生陸上競技対校選手権大会では2部ハーフマラソンで32位と平凡な成績で終わったが、夏合宿でしっかりと汗を流し、箱根駅伝2018予選会では59分53秒の全体19位の走りを見せた。