箱根駅伝2017は1区で先頭に立つも往路は4位でゴール
東洋大学は箱根駅伝2017には前年2位の成績でシード校として出場した。この大会で15回連続75回目の出場となり、優勝も4回経験している。
4回の優勝は全て2009年以降に挙げたもので、この数年は常に優勝争いに絡んでいる。2014年優勝、2015年3位、2016年2位ときて今回は王座奪還を目標に臨んだ大会だった。
1区では4年生の服部弾馬選手が区間賞の走りを見せ1位でスタート切ったが、2区では2年生の山本修二選手が区間11位とつまづき8位まで後退してしまう。それでも3区で4位まで盛り返すと4区で3位まで順位を上げたが、往路は4位でゴールした。
順位は上げるが最後まで縮まることがなかったタイム差
往路1位の青山学院大学とは2分40秒差でスタートした復路では、出だしの6区で4分34秒差まで広げられた。
それでも総合順位は4位から落ちることはなく、7区で3位、8区で3位とつなぎ、9区では3年生野村峻哉選手が2位まで上がったが1位とのタイム差は詰めることができなかった。
最終10区を任された3年生小早川健選手もよく頑張って走ったが、またしても優勝には手が届かなかった。
往路4位、復路2位、総合2位の成績だったが、1位とは7分21秒差をつけられる完敗だった。
チームを引っ張る新キャプテン野村峻哉選手の思いと頼りになる選手たち
青山学院大学の4連覇阻止が目標となった東洋大学は、ここ数年は4年生が実力をつけチームを引っ張ってきたという。
その4年生になってキャプテンを任された野村峻哉選手は、青山学院大学のキャプテン吉永竜聖選手とは鹿児島城西高等学校の陸上部で同期だった。当然4連覇阻止への思いも人一倍強い。
同じ4年生では堀龍彦選手が関東学生陸上競技対校選手権大会の5000mで9位と頑張った。3年生では山本修二選手が関東学生のハーフマラソンで2位、10000mで7位と活躍すると、2年生では渡邉奏太選手が10000m13位、相澤晃選手がハーフマラソン8位と力強い走りを見せた。
関東学生ハーフマラソン2位で自信回復、3年生山本修二選手
3年生の山本修二選手は、全国高校駅伝の常連校石川県の遊学館高等学校の卒業生だ。高校時代は2回全国高校駅伝に出場している。
箱根駅伝には1年生から抜擢され8区を走り区間9位だった。2年生の箱根駅伝2017では2区を任され、1位で受け取った襷を8位まで後退させてしまう苦い経験を持っている。
2017年関東学生のハーフマラソン2位は、山梨学院大学のドミニク・ニャイロ選手に次ぐもので日本人選手ではトップだった。これで自信回復になったのではないだろうか。
9月に自己ベスト更新箱根駅伝初出場を目指す2年生相澤晃選手
2年生の相澤晃選手は、高校駅伝の強豪福島県の学校法人石川高等学校の卒業生だ。高校在学中は3年間とも全国高校駅伝に出場した実績を持っている。
大学で1年生時の全日本大学駅伝には3区に抜擢され、区間4位の走りでシード権獲得に貢献した。箱根駅伝2017ではエントリーはされたものの、出場はならなかった。
2年生になってからは、関東学生のハーフマラソンで8位に入り、9月の世田谷陸上競技会では5000mを13分48秒73で走り自己ベストを更新、箱根駅伝初出場を狙っている。
チームが5位に終わった2017年出雲駅伝では、2区に抜擢され区間6位の走りだった。