出雲大社正面鳥居前をスタート45.1kmで競われる短距離駅伝
「出雲駅伝」は「全日本大学駅伝」「箱根駅伝」と並び大学三大駅伝に数えられ、正式名称は「出雲全日本大学選抜駅伝競走」平成元年(1989年)に第1回大会が開催され毎年「体育の日」に開催される。2017年は10月9日(月曜日)
コースは何回か変更されたが、2017年大会は以下の6区45.1kmで競われる。
1区 出雲大社正面鳥居前 → 出雲市役所・JAしまね前 8.0km
2区 出雲市役所・JAしまね前 → 斐川直江 5.8km
3区 斐川直江 → 平田中ノ島 8.5km
4区 平田中ノ島 → 鳶巣コミュニティセンター前 6.2km
5区 鳶巣コミュニティセンター前 → 島根ワイナリー前 6.4km
6区 島根ワイナリー前 → 出雲ドーム前 10.2km
出場資格と学連割り振り
出場校は各地区学連に振り分けられ、各学連はそれぞれの基準で出場校を決定する。2017年大会振り分けは、北海道1、東北1、関東10、北信越1、東海1、関西2、中国四国2、九州2それに海外から米国アイビーリーグ選抜で1チームが参加して、計21チームの戦いとなる。
昨年まであった前年成績上位3校のシード制は廃止された。各学連より以下の基準で選考される。
・北海道-選抜
・東北-選抜
・北信越-選抜
・関東-1月の箱根駅伝上位10校
・東海-前年12月の東海学生駅伝の優勝校
・関西-6月の全日本大学駅伝予選会の上位2校
・中国四国-前年12月の中国四国学生駅伝の優勝校と選抜
・九州-前年12月の九州学生駅伝の上位2校
各地区出場大学
関東学連の選抜基準となる2017年箱根駅伝の総合10位までは以下のとおりだった。
1位青山学院大学
2位東洋大学
3位早稲田大学
4位順天堂大学
5位神奈川大学
6位中央学院大学
7位日本体育大学
8位法政大学
9位駒澤大学
10位東海大学
東海学連の基準となる東海学生駅伝は岐阜経済大学が優勝した。
関西学連選考基準の全日本大学駅伝予選会の上位2校は関西学院大学と立命館大学。
中国四国学生駅伝の優勝校は広島経済大学 。
九州学生駅伝の上位2校は第一工業大学と 日本文理大学だった。
優勝候補筆頭は2017年箱根駅伝制覇、青山学院大学
関東学連の基準となる2017年箱根駅伝1位通過は青山学院大学だった。青山学院大学は出雲駅伝では過去に3回優勝に輝き、2015年、2016年と連覇継続中だ。特に2016年にはこれまで勝てなかった全日本大学駅伝でも初優勝を果たし、大学三大駅伝を制覇した。
2016年のメンバーから3名が卒業で抜けた不安要素もあるが、エースに成長した田村和希選手は健在だ。田村選手は2014年箱根駅伝で1年生ながら4区に出場、区間新記録を打ち立てた。昨年の出雲駅伝でも2区を走り、5位でタスキを受け取ると一気にトップに躍り出る快走を見せている。青山学院大学が優勝候補の筆頭だろう。
復活なるか昨年3位東海大学
昨年2位だった山梨学院大学は2017年箱根駅伝で17位に沈み、出雲駅伝の推薦枠には入れなかった。一方、3位だった東海大学は、箱根駅伝では10位に入り辛うじて推薦枠に残ることができた。
東海大学は2005年~2007年にかけて3連覇を果たし、出雲駅伝では一時代を築いた学校だ。しばらく元気がなかったが、2015年5位、2016年3位と復活の気配を見せてきた。東海大学の強さは若さだろう。昨年3区で区間賞の關颯人(せきはやと)選手、1区2位の鬼塚翔太選手、2区2位の館澤亨次選手は皆1年生だった。他の3区間にも卒業でぬけた選手はいない。