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差別と戦った陸上選手「ピーター・ノーマン」とは?

2017 7/10 10:25茶色野うさぎ
陸上競技
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Photo by GlebStock/Shutterstock.com

1968年のメキシコシティオリンピックで男子200mに出場、銀メダルを獲得したピーター・ノーマン選手。陸上選手としてこれ以上ない栄光を勝ち取ったようにみえたが、そこから彼の過酷な人生が始まる。差別と闘った彼の物語を紹介する。

オーストラリア陸上界の歴史に残る選手

ピーター・ノーマン選手は、オーストラリアの短距離走選手だ。1942年6月15日生まれの彼は、26歳の時メキシコシティオリンピックのオーストラリア代表に選ばれる。当時短距離走はアメリカの黒人選手が圧倒的に強い時代であり、白人の彼はまったく注目されていなかった。
そんな中、男子200mに出場したピーター・ノーマン選手は、当時の世界記録を上回る20秒06という素晴らしいタイムで、オーストラリア短距離走初の銀メダルを獲得する。この記録は2017年現在も、オーストラリア記録として残っている。

陸上界にも波及した黒人差別の影響

ピーター・ノーマン選手が銀メダルを獲得した1968メキシコシティオリンピックは、アメリカの黒人選手たちにとって特別な意味を持つ大会だった。当時のアメリカでは有色人種の入店拒否の店があり、バスやトイレなど公共の場所でも白人優先とされる状況だった。
この状況を変えようと立ち上がったのが、マーティン・ルーサー・キング牧師だが、メキシコシティオリンピックの半年前、キング牧師は何者かに暗殺される。無くならない差別とキング牧師の暗殺で黒人アスリートたちはオリンピックのボイコットも考えるが、オリンピックの舞台でアピールするため出場を決断する。

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