北口榛花は予選グループAの1番目
いよいよ“真打ち”の出番が近付いてきた。東京・国立競技場で開催中の世界陸上女子やり投で連覇を狙う北口榛花(27=JAL)が19日、予選に出場する。
2022年オレゴン大会で銅メダル、2023年ブダペスト大会で金メダルに輝き、2024年パリオリンピックでも金メダルを獲得した日本陸上界のヒロイン。19時30分から予定される予選グループAの試技順1番目に名を連ねている。
北口は2023年9月のダイヤモンドリーグ(DL)ブリュッセル大会で現在も日本記録の67m38をマーク。ブダペスト世界選手権では66m73、パリオリンピックも1投目に記録した65m80で制した。
しかし、今年は右肘内側上顆炎(じょうかえん)のため7月の日本選手権を欠場。8月20日に行われた復帰戦のDLスイス・ローザンヌ大会は50m93で最下位に終わった。ただ、8月28日にチューリッヒで行われたDLファイナルでは60m72で6位と復調気配を見せており、右肘の回復具合がカギを握りそうだ。
グループAの2番目は自己ベスト67m22のヴィラゴシュ
同じグループAでは、今季自己ベスト67m22のアドリアナ・ヴィラゴシュ(セルビア)が2番目、ブダペスト大会銅メダルのマッケンジー・リトル(オーストラリア)が3番目、パリオリンピック銀メダルのジョーアネ・デュプレッシ(南アフリカ)が4番目、上田百寧(26=ゼンリン)が14番目に入った。
同日21時から予定されるグループBは、DLファイナル優勝のエリナ・ツェンコ(ギリシャ)が1番目、今季自己ベスト67m76のビクトリア・ハドソン(オーストリア)が2番目、ブダペスト大会銀メダルのフロル・デニス・ルイス・ウルタド(コロンビア)が3番目、パリオリンピック4位のサラ・コラク(クロアチア)が4番目、東京オリンピック銀メダルのマリア・アンドレイチク(ポーランド)が5番目、武本紗栄(25=オリコ)が12番目となっている。
決勝は翌20日の21時10分スタート予定。日本のみならず、世界の陸上ファンが熱視線を送る北口の連覇なるか注目だ。
【関連記事】
・世界陸上の歴代日本人メダリスト一覧 トップアスリートが演じた感動の名場面
・五輪陸上競技の歴代日本人金メダリスト一覧、織田幹雄は全競技で初、北口榛花は女子フィールド種目で初
・歴代オリンピックと世界陸上女子やり投優勝者の記録 北口榛花に高まる金メダルの期待