6メートル26の世界記録保持者
2025世界陸上競技選手権大会が9月13日から21日まで東京・国立競技場で行われる。世界トップクラスの選手が集まる大会で特に注目される一人が、男子棒高跳のアルマンド・デュプランティス(スウェーデン)だ。
2024年8月25日に行われたのダイヤモンドリーグ・シレジア大会で樹立した世界記録は6メートル26。世界歴代2位は1994年にセルゲイ・ブブカ(ウクライナ)がマークした6メートル14だから、いかに飛び抜けた記録か分かるだろう。
1999年、元棒高跳び選手だったアメリカ人の父と、元七種競技とバレーボールの選手だったスウェーデン人の母の間に生まれたデュプランティスは、2015年世界ユース選手権にスウェーデン代表として出場し金メダル。2018年のヨーロッパ陸上競技選手権では、屋外で当時世界歴代2位タイとなる6メートル05を記録した。
2020年2月には6メートル17を跳び、ルノー・ラビレニ(フランス)の室内世界記録を更新。同年9月のダイヤモンドリーグでは、長らく更新されていなかったブブカの屋外世界記録を更新する6メートル15を跳んだ。
2021年の東京オリンピックは6メートル02で金メダル。2022年のオレゴン世界陸上を6メートル21で優勝すると、2023年2月に6メートル22の室内世界新記録を樹立し、2023年8月のブダペスト世界陸上も6メートル10で制した。
そして、2024年のパリオリンピックは6メートル25の世界新記録で2連覇。その後、さらに1センチ記録を伸ばして現在は6メートル26の世界記録を持っている。
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