日本五輪史上最速タイムの10秒02
パリオリンピックの陸上男子100メートルが3日に行われ、予選4組に出場したサニブラウン・アブデル・ハキーム(25)は10秒02(風速0.0メートル)で2着に入り、準決勝進出を決めた。
スタートから加速したサニブラウンは、9秒99で1着だったセヴィル(ジャマイカ)に次いで2着。日本のオリンピック史上最速タイムで出場72人中8位だったが、ゴール後は余裕すら漂わせた。
ガーナ人の父と日本人の母の間に生まれたサニブラウンは、2019年6月に当時日本新記録の9秒97をマーク。2021年の東京オリンピックは200メートルで予選敗退したが、2022年のオレゴン世界選手権では100メートルで7位入賞、2023年のブダペスト世界選手権でも6位入賞している。
今年5月のダイヤモンドリーグ・オスロ大会で9秒99をマークし、100メートルでは初のオリンピック出場を決めていた。
注目の準決勝、決勝は4日(日本時間5日)に行われる。1932年ロサンゼルス大会6位の「暁の超特急」吉岡隆徳以来92年ぶりとなるファイナリストへ期待が膨らむ。
なお、東田旺洋(28)は10秒19で1組5位、坂井隆一郎(26)は10秒17で7組5位となり、いずれも予選敗退した。
【関連記事】
・100年で2秒短縮…陸上男子100メートル日本記録の変遷
・100年で1秒短縮…陸上男子100メートル世界記録の変遷
・歴代オリンピック女子マラソン優勝者と日本代表選手の成績 日本人メダリストは3人