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箱根駅伝のヒーローはどの実業団へ?学生ランナーの就職先一覧

2021 2/14 06:00鰐淵恭市
イメージ画像ⒸPavel1964/Shutterstock.com
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駒澤大優勝メンバーの小林歩は地元のNTT西日本へ

学生駅伝で活躍した4年生はどこの企業に進むのだろう。強豪の実業団に進む選手もいれば、大学で競技を終える選手もいる。主な4年生の進路をまとめてみた。

駒澤大ランナーの就職先


全日本、箱根と二つのタイトルを獲得した駒澤大の主力メンバーは卒業後も競技を続けるようだ。

箱根3区2位で関大北陽高校出身の小林歩は、大阪のNTT西日本へ。同社は実業団のトップを決めるニューイヤー駅伝の関西予選となる関西実業団駅伝で優勝した関西の雄だ。

箱根の登録メンバーに入りながらも最終的には走ることができなかった小島海斗はヤクルト、加藤淳は住友電工、伊東颯汰は九電工に進む。加藤と伊東は大学のあった東京ではなく、地元に戻ることになる。

創価大ランナーの就職先


今年の箱根で大躍進の2位に輝いた創価大では、7区2位の原富慶季が高校時代を過ごした福岡にある九電工に就職する。

九電工は五輪選手も輩出してきた九州の名門。今年のニューイヤー駅伝は14位だったが、積極的な勧誘で強化を図っているようだ。

東洋大のエースはトヨタ、青学大からは2人が住友電工に

東洋大ランナーの就職先


箱根3位の東洋大は、エースの西山和弥がニューイヤー駅伝2位の強豪トヨタ自動車に進む。今年の箱根では7区12位と期待に応えられなかった西山だが、東京五輪男子マラソン代表の服部勇馬が所属するトヨタ自動車での飛躍が期待される。箱根4区6位の吉川洋次はヤクルトで駒澤大の小島とチームメイトになる。

青山学院大ランナーの就職先


優勝候補の筆頭ながら4位に終わった青山学院大。箱根1区の吉田圭太、8区の岩見秀哉はともに兵庫にある住友電工に進む。同社はニューイヤー駅伝13位。陸上経験者の会長の影響で積極的な強化を図っており、かつてのスター選手、渡辺康幸が率いることでも知られる。

なお、留年して山上りの5区に挑んだ竹石尚人はテレビマンになり、競技からは退く。

東海大の塩沢稀夕は実業団王者富士通に

東海大ランナーの就職先


箱根5位の東海大はダブルエースの塩沢稀夕、名取燎太、山上りのスペシャリストだった西田壮志が実業団に進む。

塩沢はニューイヤー駅伝優勝の富士通に。レベルの高いチームに挑むことになる。名取は21世紀初めに実業団最強だったコニカミノルタへ。西田はニューイヤー2位のトヨタ自動車で競技を続ける。

早稲田大ランナーの就職先


箱根6位の早稲田大は7区を走った宍倉がニューイヤー7位のJR東日本に進む。同社には箱根12位の中央大から4区を走った三須健乃介も入社する。

中央大ランナーの就職先


中央大ではほかに、山上りのスペシャリストだった畝拓夢がニューイヤーで4位と大躍進した日立物流に進む。

明治大ランナーの就職先


箱根の優勝候補の一角にあげられながら、11位に終わった明治大は3区を走った小袖英人がニューイヤー5位のホンダに進む。

皇学館大ランナーの就職先


ホンダが面白いのは、今季大学ナンバーワンとも言われた皇学館大の川瀬翔矢も獲得したことだ。皇学館大は東海地方にあるため、箱根に出場はできなかったが、全日本では川瀬は2区区間賞を獲得している。

積極的に補強した住友電工

選手を獲得した実業団側から見ると、積極的に補強しているのは、住友電工だろう。渡辺監督のもと、面白いチームになる可能性を十分に秘めている。トヨタ自動車、JR東日本、ヤクルトも着実に戦力を増している。面白いのはホンダだ。川瀬が即戦力となれば、ホンダもニューイヤーの優勝が見えてくる。

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