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野口みずき、公園内の周回コースは「高い木が風よけになる」大阪国際女子マラソン

2021 1/24 06:00SPAIA編集部
野口みずきⒸカンテレ
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Ⓒカンテレ

前田穂南と一山麻緒の五輪代表2選手が出場

女子マラソンの日本最高記録保持者・野口みずきが31日(日)に開催される「第40回大阪国際女子マラソン」の見どころを語った。

今回は前田穂南と一山麻緒の東京五輪代表2選手が出場。さらにペースメーカーに現役男子ランナーの川内優輝が起用されたことで、野口が2005年のベルリンマラソンでマークした2時間19分12秒の更新が期待されている。

「東京五輪に決まった2選手が出場するのと、もしかしたらこの大会で日本記録が出るかもしれないという期待感がいつもよりも大きい」と話す野口は「それぞれ個性があって性格も違いますが、高い意識を持っているので、切磋琢磨できていると思います。高橋尚子さんや私たちの時代のように、誰が走ってもオリンピックで戦えたような時代が戻ってきたような感じがします」と前田と一山のハイレベルな争いを評価している。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、沿道にファンが集まらないように長居公園(大阪市東住吉区)の周回コースに変更となった。ランナーへの影響がどう出るのか、勝敗を分けそうだが、野口自身は経験がないとした上で「ペースを刻みやすいということと、公園の中だと高い木もあって風よけになる」とメリットを挙げた。

川内優輝のペースメーカーも追い風

世界で初めてフルマラソンのサブ20(2時間20分切り)を100回記録した川内優輝がペースメーカーを務めることも追い風になりそうだ。「私自身が日本記録を出したときも男女混合の大会でしたし、男子ペースメーカーについていって出た記録なので」と野口は2005年のベルリンを振り返る。

「五輪に決まった選手にとっては、記録を出してはずみをつけてほしいです。彼女たちにとっても、もし記録が出たら気持ち的にもポジティブになれると思うし、世界と戦えるという自信にもなりますから」と自身の記録更新を願った。

カンテレでは24日午前11時45分から「教えて、野口みずき先生!大阪国際女子マラソン」(関西ローカル)、同深夜1時59分からドキュメンタリー番組「走ることが、私のすべて。2021大阪国際女子マラソン16年ぶり日本記録更新への挑戦」(関西ローカル)を放送する。

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