NFL史上最高のTEがWWEと契約
かつてNFLのニューイングランド・ペイトリオッツに在籍し、3度のスーパーボウル制覇に貢献したロブ・グロンコウスキーが、このほど米国のプロレス団体WWE(ワールド・レスリング・エンターテイメント)と契約したことをメディアが報じた。
グロンコウスキーは、NFLのオールスターであるプロボウルに5度出場した名TE(タイトエンド)。2019年にNFLがリーグ創立100周年を記念して発表した、歴代ベストチームにも名前が挙がるほどの名選手であった。
現役時代、身長198㎝、体重122㎏の屈強な身体で、名だたるNFLのアスリートを弾き飛ばしてきた選手だけに、新たな舞台でどのようなパフォーマンスを見せるのか、NFLファン、そしてプロレスファンからも大きな注目を集めている。
2017年にレッスルマニアの舞台に登場
実はグロンコウスキーがプロレスの舞台に上がるのは、今回が初めてのことではない。元々、大のプロレス好きで知られている彼は、2017年4月2日に行われたレッスルマニアに姿を現している。元NFL選手で、その後プロレスラーに転身したモジョ・ローリーの応援に駆けつけていたのだ。
その試合で、モジョと戦っていたジンダー・マハルにドリンクを投げつけられたグロンコウスキーは、怒り心頭でリングに上がった。そして、マハルにフットボールタックルを見舞うことで、モジョの勝利をアシストしている。
その9日後に行われたスマックダウンにもグロンコウスキーは観戦に訪れ、今度は逆にマハルにドリンクを浴びせ返した。
実は多い元NFL選手のプロレスラー
モジョやグロンコウスキーに留まらず、プロレスラーに転身した元NFL選手は、実はかなりの数に上る。
古くはスタン・ハンセンが、公式戦の出場は叶わなかったものの、ボルチモア・コルツ(現インディアナポリス・コルツ)やサンディエゴ・チャージャーズ(現ロサンゼルス・チャージャーズ)に所属。2018年にこの世を去ったビッグバン・ベイダーは、1978年にロサンゼルス・ラムズからドラフト3巡指名を受けている。
そして、現在もWWEのチャンピオンとして活躍中のブロック・レスナーも、ミネソタ・バイキングスと契約し、NFLヨーロッパに派遣されている。
さらにパートタイムでの出場であれば、NFL史上に残る超大物選手もプロレスの舞台に登場している。10度のプロボウル出場のローレンス・テイラーや、13度のプロボウル出場のレジー・ホワイトなど、数多くの元NFL選手がリングに上がっているのだ。
新型コロナウイルスの影響
現地3月20日のスマックダウンに登場するとされているグロンコウスキー。しかしこのイベントも、新型コロナウイルスの影響により無観客で行われることが先日発表された。そんな状況の中、果たして予定通りグロンコウスキーは姿を見せてくれるだろうか。
多くのファンが、彼が新たな舞台でウイルスを吹き飛ばすほどの活躍を見せてくれることを期待している。