かつてプロ野球の日本ハム、オリックス、阪神でプレーした糸井嘉男氏のインタビュー第2弾。将来の夢や今後やってみたいことについて大いに語っていただきました。いずれスクリーンで超人を見る日が来るかも!?
【ゲスト】
元日本ハム、オリックス、阪神外野手
糸井嘉男
1981年7月31日、京都府出身。京都府立宮津高から近畿大に進み、投手として関西学生リーグで通算9勝をマーク。2003年ドラフト自由獲得枠で日本ハムに入団後、野手転向。2013年にトレードでオリックスに移籍、2017年からFAで阪神に移籍し、2022年に現役引退した。通算1727試合出場、打率.297、1755安打、171本塁打、765打点、300盗塁。
■指導者になりたい気持ちは「今は全くない」
――これからやりたいことや人生設計についてお聞かせください。
糸井:今まで小さい頃から全てをかけてやってきた野球がいったん去年で終わって、なかなかそれに匹敵する、やりたいことは見つからないですね。見つけられるのが一番いいけど、今まで経験できなかった、例えばテレビに出るのも楽しいし、いろんな会社に携われるのも嬉しいので、自分に刺激があって楽しいと思うことを増やしていきたいですね。今までは野球関係の人しか関われなかったんで、いろんなジャンルの方に出会えるのは刺激になるし、嬉しいです。人生設計は今を生きろ!
――指導者として戻りたい気持ちはあるんですか?
糸井:今は全くないですね。ずっと野球をやってきたんで、次の世代に教えたい気持ちはないわけではないけど、今のところは自分もまだ違うところで活躍したいのもありますし、まだコーチとかそういうのはないです。いずれそういう気持ちになるとみんな言いますけどね。どっちかと言ったら自分がステージに立ちたい、自分が活躍したいです。
――体を鍛えて大会に出たいとか?
糸井:僕の行ってるジムはトッププレーヤ-しかいないんです。自分はまだまだと実感するんで、自信が出てくれば出たりしたいけど、40過ぎると筋肉の付きも悪いし、減量も落ちにくいし。趣味程度にやってます。いや、趣味を越えてるな(笑)
――もしかしたら将来的に出るかも知れませんね。
糸井:そうですね。その時はお楽しみに。
――指導者で戻るならやはりプロ野球ですか?
糸井:それもいろいろあって、プロ野球選手は言うことを聞く選手もいれば、聞かない選手もいることを知ってるんで…。小学生の子は素直に聞いてくれるんでそっちの方がいいです。
――アマチュアの中でも小学生が一番いいですか?
糸井:高校生はプロアマ問題で教えられないんで小学生です。素直についてきてくれるんで。
――学生野球資格を回復する気持ちはないんですか?
糸井:イチローさんも高校を回ってますね。無名校にイチローさんが来るんですよ。そうやって野球の素晴らしさを伝えていこうという姿は素晴らしいし、凄いなと思います。だから僕も追々、ああいう風に資格を取ってやれたらなと思います。
――「超人2世」が誕生することを期待しています。
糸井:僕くらいなんていっぱいいますから。今は大谷さんというスーパーマンがいるんで。ああいう選手がもっと出るようにね。教えた子が活躍したら嬉しいだろうし、そういう経験もしてみたいです。
――影響を受けた指導者はいるんですか?
糸井:いっぱいいますよ。ケガもあったし、ピッチャーもクビになったし、順風満帆ではなかったですからね。トレーナーさんだったり、野手として一から教えてくれた人もいましたし、分岐点の時に指導していただいた方々は印象に残ってます。
――名前を挙げるとしたら?
糸井:プロに入ってからですね。まずピッチャーをクビになって野手転向した時に教えてくれた大村巌コーチ。まだ実力も伴ってないのにレギュラーで使ってくれた梨田昌孝監督。言い出したらキリがないけど、栗山英樹監督も印象的でしたし、感謝しきれない。人との出会いは大事ですね。
■軟式野球チームを作って試合をしようかな
――野球界に恩返ししたい気持ちもありますか?
糸井:あります。ちょっと考えてるのは超人軍団を作って、軟式野球チームを作って中学生と試合しようかなと。
――糸井さんが出るんですか?
糸井:出ます。体が怠けちゃうんで、作った方が体を動かす理由になるんで。今から動きます。
――ユニフォームを着たくなりますか?
糸井:この前、試合に出てくださいと駆り出されて行ったんですけど、実際にユニフォームを着たら楽しいです。ずっとそういう生活してきたんで、良いとこも悪いとこも知ってるし、ユニフォームを着るのは嬉しいです。ジャージでやるのとは違いますね。
――今は野球はしてないんですか?
糸井:全くしてないです。たまに軟式の試合に出ますけど動いてはないです。
――やっぱり現役を辞めると違いますか?
糸井:全然違います。走る量が減るんで体力が落ちますね。まだ走りたい気持ちがあるんで、チームを作った方が練習もできるし。
――社会人リーグに入るとか?
糸井:今から具体的なことは考えます。
――その時は取材に行きます。
糸井:お願いします!
ⒸSPAIA
■新庄剛志監督から「トライアウト受験のススメ」
――さらにこの先、50代、60代、70代でやっておきたいことはありますか?
糸井:もう1回プロ野球選手になりたい!目指します。嘘です(笑)。新庄さんにこの前「俺は48歳で受けたからトライアウト受けなよ」と言われました。
――あながち冗談でもないんですね。
糸井:僕次第ですね。SPAIAで凄いデータをかき集めてくれて、絶対打てるで!となればお願いします。それがプロ野球じゃなくても、チームを作ってやれたら楽しいなと感じました。
――教えるよりプレーする方がいいんですか?
糸井:まだ今はそうですね。
――野球以外でやりたいことはないんですか?
糸井:好きなことをしたいです。コンテストに出るのも面白いかもしれない。
――コレクションとか趣味はあるんですか?
糸井:ないですね。家にはスニーカーが多いかなというくらい。
――世界の有名なスニーカーを集めたいとか?
糸井:ないです。
――世界一周してみたいとか?
糸井:ないですね。大谷君の試合を生で現地で観たいです。
――同じプロでも観たいものなんですね?
糸井:やってることが果てしないですからね。想像できないことを想像できない場所でやってるんで、ファンです。
――メジャー移籍を考えたことはあるんですか?
糸井:ピッチャーで入ってFAまで待っていたら30歳を超えるんで、ポスティングでないと行けないけど、僕だけの力ではどうしようもないですからね。でも、行きたい気持ちはありました。夢は大きい方が絶対、成長につながるし、そうやっていくうちに夢も大きくなっていくんで。野球の最高峰でやってみたいという気持ちになりました。
――だからこそ、大谷翔平選手の凄さが分かるわけですね。
糸井:誰が見ても凄いです。毎日あんなことされると普通に思ってしまいますけど、普通じゃないですよ。バッターだけで1シーズン疲れないように整えて、毎日同じスイングできるようにとやってましたけど、ほんまに疲れてスイングできないこともあるのに、それをピッチャーでも投げて、訳わからん(笑)
――どうやって調整してるんでしょうか?
糸井:それは彼しか分からないです。それを普通の顔してやってるのが信じられないですよ。
――糸井さんも投手と野手を両方経験してるから凄さが分かると?
糸井:経験してますけど、同時にやったことがないんでそれは分からないです。普通はやれないです。
■目指すは解説者と映画俳優の二刀流!?
――今後おそらく二刀流が増えるでしょうね。
糸井:増えるというか、二刀流は目標になるでしょうね。小さい子も含めて、今後出てくるでしょう。何と何の二刀流が出てくるか。僕らは何の二刀流にします?
――糸井さんも解説者と何かの二刀流とか?
糸井:まだ1年目でそういうことを探してるのもあります。いろんな人と出会って身につけられたらというのはありますね。
――いろいろな仕事をして新しい発見はありましたか?
糸井:いっぱいありますよ。テレビの仕事でも、芸人さんは凄いなって感じました。頭の回転がいいし、スパスパ面白いことを言うし、いろんな人に出会うだけで幸せですよ。
――映画に出るとかどうですか?
糸井:出たい。ムービースター!いいな、それ。
――どんなイメージですか?
糸井:アクションスター。ムービースター目指して鍛えよう。
SPAIAch ~スポーツPlus~
【スペシャルインタビュー第2弾】糸井嘉男氏 夢は野球チーム結成とMOVIE STAR!?