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女子バレーにおける日本代表の名勝負は?

2016 9/16 20:29
バレーボール、会場
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Photo by anucha maneechote/Shutterstock.com

バレーボール女子日本代表が、どのような名勝負が演じられてきたか知りたいと思わないだろうか?
今回はバレーボール女子日本代表の過去の名勝負を紹介する。

1964年東京オリンピック:日本対ソ連

”東洋の魔女”という愛称を聞いたことがある方は多いのではないだろうか。これはバレーボール女子日本代表の中心となった日紡貝塚女子バレーボールチームに付けられた愛称だ。”東洋の魔女”は1961年のヨーロッパ遠征から1966年まで負けなしの258連勝を記録した無敵のチームだったのだ。
その”東洋の魔女”の名勝負が、1964年東京オリンピック決勝のソ連との一戦だ。東京オリンピックは6チーム総当たりのリーグ戦で優勝が争われた。日本とソ連は4戦全勝で最終日に直接対決を迎えたのだ。
”回転レシーブ”を武器に日本は試合を優位に進める。15-11、15-8で金メダルに王手を賭けて臨んだ第3セットでは、ソ連の猛追を振り切り15-13で勝利した。これが日本にとってオリンピックの球技で初めて獲得した金メダルだった。

1972年ミュンヘンオリンピック:日本対ソ連

東京オリンピックでソ連を破り金メダルを獲得したバレーボール女子日本代表だが、続くメキシコオリンピックではソ連に雪辱され、銀メダルに終わってしまう。”今度こそは”の意気込みで臨んだミュンヘンオリンピックでは、ソ連と決勝で相まみえる。
ミュンヘンオリンピックは、2組に分かれた予選リーグの上位2チームが、ファイナルラウンドを経て優勝決定戦に進むことができる。日本は予選リーグで1セットも落とすことなくセミファイナルラウンドに駒を進める。セミファイナルラウンドでも韓国相手に3-0でストレート勝ちを収め、優勝決定戦まで無傷で勝ち上がってきた。対するソ連は予選リーグ、セミファイナルラウンドで合計3セット落としており、日本有利かと思われた。
しかし、第1セットをソ連が15-11で取り、初めてリードを許す展開となってしまう。第2セットを15-4と取り返した日本は、第3セットの5-13と敗戦濃厚な場面で今大会初出場の白井貴子を投入する。この作戦が功を奏し、第3セットは落としたものの11-15まで追い上げ、第4セットを15-9でものにする。
しかし、日本の反撃はここまでで、第5セットは15-11で取られソ連に敗れてしまうのだ。この敗戦で2大会ぶりの金メダル獲得はならなかった。

2012年ロンドンオリンピック:日本対中国

1984年のロサンゼルスオリンピック以来メダルから遠ざかっていたバレーボール女子日本代表だが、ロンドンオリンピックで復活の銅メダルを獲得した。
そのキーポイントになったのが準々決勝の中国戦だ。この試合、下馬評では圧倒的に中国が有利で、日本は敗れて5位が濃厚と見られていた。そんな国民の思いを知ってか知らずか12名のメンバーが奮起する。木村沙織、江畑幸子の2人が共に33得点と大暴れして、オリンピックの舞台で初めて中国を下したのだ。この戦いは近年で一番盛り上がった試合ではないだろうか。

まとめ

バレーボール女子日本代表は1964年の東京オリンピックで最強を誇っていた。
そこから50年以上が経ち、低迷もあったが、リオオリンピックに出場するなど復活の兆しを見せている。
2020年の東京オリンピックでメダルを獲れるように頑張ってほしい。