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過去に行われたVリーグオールスターの選りすぐり名場面

2017 6/13 12:41kinsky
バレー,日本女子
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出典 CP DC Press / Shutterstock.com

バレーボールのVリーグは、1967年に発足した男女各6チームによる日本リーグを前身としスタートした。今年で50年を迎えるリーグの歴史の中で行われていたオールスター戦が、2017年久々に復活する。過去の戦いや活躍した選手、今季のオールスター戦について解説する。

Vリーグオールスター戦の最初の試合は1997-98年シーズン

日本のバレーボールリーグは、発足時の日本リーグから1994年にVリーグとして新たなスタートを切り、1997-98年シーズンからオールスター戦が開催されるようになった。当時のバレーボールチーム数は男女8チームで、オールスター戦はシーズン順位が奇数のチーム「STAR」と、偶数のチーム「MAX」に分かれて戦った。
開催時期はリーグ戦が終了した4月で、会場は東京体育館だった。オールスター戦は2001-2年シーズンまで連続5年間行われた。当時はスター選手も数多く、お祭り的要素が強い試合だった。

1998-99年はオールスターチームとVリーグ優勝チームの戦い

過去のオールスター戦は基本的に「STAR」と「MAX」の2チームに分かれての戦いだったが、1998-99年は選抜されたオールスターチームとVリーグ優勝チームとの戦いだった。男子はオールスターチームとVリーグ覇者のNECが戦い2戦ともにNECが3対2で勝利。女子はオールスターチームとリーグ覇者の東洋紡が戦い、東洋紡が2戦とも3対0で完勝した。
また、2000-01年は男子のみ米国選抜チームを招いてのVリーグ選抜との試合が行われ、2試合ともVリーグ選抜チームが勝利した。

一時代を築いた名選手が男女ともオールスターでも躍動

当時のオールスター戦は基本的にファン投票上位の選手が選出されていた。例えば1999-00年の場合、男子のファン投票上位選手は加藤陽一選手、西村晃一選手、朝日健太郎選手などだった。また、女子では一時代を築いた東洋紡オーキスの佐々木みき選手、吉原知子選手らが活躍した。
NECレッドロケッツの主将として1999-00年にチームを21戦全勝という完全優勝に導いた成田郁久美選手、日本チームのキャプテンとしてセッターのポジションで活躍した竹下佳江選手などもオールスターで大活躍し、華麗なプレーでファンを大いに沸かせてくれた。

2001年のオールスター戦、男子は初の日米対抗戦を実施

2001年4月に行われたオールスター戦は、女子の「STAR」と「MAX」の試合が行われた後、男子の日米試合に移った。オールスター戦では初めてとなる国際試合で、開始前には厳かに両国国歌が流れた。
日本チームのキャプテンは朝日健太郎選手で、スタメンには加藤選手、竹内選手らスターが勢揃い。中でも朝日選手は拾って、止めて、打ってと大活躍だった。観客も国際色豊かでアメリカ人の姿も多く、プレーヤーも観客も一体となってバレーボールを精一杯楽しんでいるという雰囲気に満ちていた。

16年ぶりのオールスター戦に、バレーボールファンが大注目

バレーボール国内リーグが2016-17年シーズンでちょうど50年を迎えた節目を機に、中止されていたオールスター戦が復活する。現在、VリーグはVプレミアリーグとVチャレンジリーグの2部編成となっているが、3月25日(土)に女子大会、3月26日(日)に男子大会が深谷市総合体育館で開催された。
女子<プレミアリーグ>(Teamふっかちゃん - Teamブイリー 3 - 0)女子<チャレンジリーグ>(Teamふっかちゃん - Teamブイリー 3 - 2)とTeamふっかちゃんが勝利し、翌日の男子<プレミアリーグ>(Teamふっかちゃん - Teamブイリー 2 - 3)<チャレンジリーグ>(Teamふっかちゃん - Teamブイリー 2 - 3)とTeamブイリーが勝利した。
今シーズンで引退を表明していた、東レアローズの木村沙織選手が試合後に実妹である木村美里選手から花束が贈られ、その後選手たちに胴上げをされコートを去った。また、ビーチバレーへの転身を表明している、JTサンダーズの越川優選手、堺ブレイザーズの石島雄介選手が功労賞を受賞するなど、オールスター戦は大いに盛り上がりバレーファンを楽しませてくれた。

まとめ

一流選手がチームという枠を超えて集結するオールスター戦は、バレーボールでも華のある大会だ。過去5回開催された後、中止されていたオールスター戦が復活し、息を呑む試合展開やセレモニーでファンを楽しませてくれた。バレーボールファンとしては、次の開催も期待したい。