「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

バレーボール日本女子代表の「春高バレー時代」 名場面集

2017 6/13 12:41吉田 和喜
バレーボール,Shutterstock.com
このエントリーをはてなブックマークに追加

Photo by zieusin/Shutterstock.com

フジテレビ系列でテレビ放映され、全国的にもファンの多い春高バレー。正式名称は全日本バレーボール高等学校選手権大会である。毎年熱いドラマの起こる大会だが、これからも語り継がれるであろう名場面がある。日本代表選手たちの学生時代の名場面を紹介する。

これから日本を背負って立つ黒後愛選手

多くのバレーボールファンが2017年春高バレーで最も注目した選手は黒後愛(下北沢成徳高校・東京)選手かもしれない。テレビでも度々取り上げられる黒後選手が挑む高校最後の大会の決勝戦。
就実高校(岡山)相手に第1セットを取った後、第二セットはリードされる苦しい展開の中、チームの精神的支柱となったのが黒後選手だった。1年生から強豪チームのエースという重責を果たしてきた黒後選手。
決勝戦は最後なかなか調子が上がらず苦戦したが、最後に決めて春高2連覇という偉業を達成する。これからの日本代表での活躍に期待しよう。

旧友と熱戦を繰り広げた鍋谷友理枝選手

現在日本代表にも選ばれている鍋谷友理枝選手の2011年、春高バレー準決勝に注目しよう。
相手は下北沢成徳、エースはなんと中学時代のチームメートである大竹選手。二人の父親も学生時代のバレーボールチームメートだ。そんな二人の対決は両エースがスパイクを決めあう一進一退の攻防が続いたが、最後鍋谷友理枝選手のスパイクが決まり、東九州龍谷の勝利で終わる。
そして現在はプレミアリーグのデンソーで再びチームメートとしてプレーしている。

高橋めぐみ選手・菅山かおる選手が主役の1996年春高バレー

日本代表の一時代を築いたパワフルアタッカーの高橋めぐみ選手と、抜群のルックスから男性ファンも多かった菅山かおる選手。実は高校時代に同じチームでプレーしていた。
1996年の春高バレーで2人のプレーする古川学園(当時、古川商業)には、ほかにも後にVリーグでプレーする板垣紘子選手や大沼綾子選手の姿も。チーム平均身長179cmと、全日本より高いチームで”ドリームガールズ”と呼ばれた。決勝でも高さを生かした圧倒的な試合展開で優勝する。

春高初優勝への原動力となった栗原恵選手

プリンセスメグの呼び名で愛される栗原恵選手。高校時代から輝きを見せていた。全国的には実績の少なかった三田尻(みたじり)女子高校(現誠英高校・山口)1年生で出場した2001年春高バレー。決勝戦で2連覇を狙う強豪九州文化学園と対戦する。
強打を放つ九州文化学園に苦しめられるが、1年生エースとして超高校級の活躍を見せた栗原選手のスパイク・ブロックが次々と決まり優勝した。2001年はインターハイ・国体・春高と3連覇を達成する。

現役引退した木村沙織選手の春高バレー

全日本女子のエースとして長年日本女子バレーを引っ張ってきた木村沙織選手。2003年の春高バレーが印象的だった。
2連覇の期待がかかる成徳学園(現下北沢成徳)のエースとして活躍していた木村沙織選手、当時からスーパー女子高生と呼ばれていた。同チームには大山加奈選手の妹・未希選手もおり、決勝に進んだ同じ東京勢の文教学院との対決だったが、二人の実力通り強烈なスパイクを連発してストレート勝ち、春高バレー2連覇を達成する。

まとめ

日本女子バレーの選手たちが活躍した春高バレーの名場面を紹介した。毎年、春高バレーでは将来の日本を背負って立つような選手たちの活躍を見ることができる。若き選手たちの活躍に注目しよう。