「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

日本でバレーボールの聖地といえばここ!

2017 4/25 12:52茶色野うさぎ
バレーボール
このエントリーをはてなブックマークに追加

Photo by ESB Professional/Shutterstock.com

東京五輪へ向けて若い選手たちが躍動し始めている日本の男女バレーボール。ここではバレーボールをやっている人たちにとって特別な意味を持つ“聖地”と呼ばれている場所について紹介していきます。

バレーボール界の甲子園「国立代々木競技場第一体育館」

東京都渋谷区に位置する国立代々木競技場には、インドアスポーツ施設として2つの体育館や屋内プールが設置されています。
2つの体育館はそれぞれ第一体育館、第二体育館と呼ばれますが、このうち第一体育館のほうは高校野球における甲子園のように、バレーボールに打ち込む高校生にとっては聖地となっています。
一般的には「代々木第一体育館」とよばれるこの聖地では1985年から、いわゆる春の高校バレー“春高”として知られる全国高等学校バレーボール選抜優勝大会が毎年開催されるほか、全日本の男子女子チームが参加するバレーボール世界選手権なども開催されています。

「代々木第一体育館」が聖地となった経緯

春の高校バレーが代々木第一体育館で初めて開催されたのは1985年の第16回大会でした。それまでは同じ東京渋谷区にある東京体育館を使っていましたが、老朽化などもあり代々木第一体育館へ開催場所が変更されました。この時に場所の移動だけでなく日程調整も行って、高校野球の選抜大会と重ならないように変更しています。
人気のある高校野球の大会とずらすことによって高校バレーにも注目してもらおうという主催者側の配慮でしたが、これが功を奏して全国的にも注目度の高い大会へと発展していくことになります。のちに日本代表にも入るようなたくさんの若手有望選手が輩出される大会でもあり、バレーボールに打ち込む子供たちにとってあこがれの大会、場所として確立されていきます。

聖地「代々木第一体育館」の施設紹介

代々木第一体育館は上空から見ると半円をずらして合わせたような不思議な形になっています。また屋根をワイヤーでつるしたつり屋根式という構造をしており、これもまた外観を特徴的なものにしています。
収容人数は13243名で、バレーボールだけでなくインドアスポーツを行う場所としては国内でも有数の施設です。1964年の東京五輪では水泳競技会場として利用されたほか、人気歌手のコンサートやオペラ、フィギュアスケートグランプリファイナルの会場としても利用されたことがあります。
アクセスはJR原宿駅からは徒歩5分、JR渋谷駅からは徒歩15分、東京メトロ明治神宮前駅からも徒歩5分となっており、非常に便利な立地となっています。

聖地「代々木第一体育館」の周辺情報

代々木第一体育館でバレーボールを楽しんだついでに、周辺で散策するのもおすすめです。原宿駅から近いということもあって、まずはいろいろなショップがある竹下通りなどはいかがでしょう。世界的にも認められているカワイイ文化の発祥地としても有名ですし、クレープなどのテイクアウトで楽しめる食事も人気です。
原宿駅の目の前には広大な代々木公園が広がっています。ここでは森林公園の散策ができるほか、陸上競技場やサイクリング、ドッグランなども利用できます。野外ステージでは各種イベントも開催されるので、要チェックです。代々木公園を越えていくと明治天皇を祭神とする明治神宮も徒歩圏内にありますので、興味のある方は足を運んでみるのもいいですね。

その他のバレーボール聖地候補

代々木第一体育館のほかにもバレーボールを好きな人にとっては聖地と感じる場所は他にもあります。
春の高校バレーを第15回まで開催していた東京体育館も当時の高校生だった選手たちにとって聖地といえます。また日本バレーボールの輝かしい歴史である「東洋の魔女」に思い入れのある方も多いのではないでしょうか。
当時のメンバーは大日本紡績の女子バレーボール部でしたが、彼女たちが猛練習をした体育館も一つの聖地になっています。残念ながら大阪市貝塚にあるこの体育館は、2015年に土地とともに売却され、野球グラウンドや寮などのスポーツ関連施設として改修、整備されることとなりました。
残念な思いもありつつ、地元の人たちにとってはこの場所で新しいスポーツの歴史がつながれていくことを期待するという思いもあります。

まとめ

日本バレーボールの聖地として「代々木第一体育館」をメインに紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?選手たちの強い思いがつまった場所は特別な感情がわいてきます。テレビで見るだけでなく、実際に現地で観戦するのもまた違う楽しみを見つけられると思います。ぜひ足を運んでみてください。