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金蘭会、2017年インターハイ女子バレー注目校!

2017 4/12 12:06Ai Sugimoto
バレーボール,ⒸShutterstock.com
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Photo by Evgenii Matrosov/Shutterstock.com

2017年7月に開催される全国高等学校総合体育大会(以下、インターハイ)バレーボール女子において活躍が期待される高校の1つが、学校法人金蘭会(きんらんかい)学園金蘭会高等学校女子バレーボール部(以下、金蘭会)です。ここではインターハイの活躍が期待される、金蘭会の強さに迫ります。

女性らしさと粘り強さを備える金蘭会の選手たち!

金蘭会は大阪府の私立女子高校で、創立100年を超える歴史があります。授業には茶道や華道といった女性の感性を磨く課目が取り入れられています。
金蘭会女子バレーボール部は2007年に創部された比較的若い倶楽部でが、その成長速度は群を抜いています。創部から8年目の2014年には高校3大大会(インターハイ、国民体育大会(以下、国体)、全日本バレーボール高等学校選手権大会(以下、春の高校バレーボール大会)を総なめにしたのです。全ての大会において初優勝ということもあり、当時は大きな話題になりました。 こうした成績を残せたのも、選手たちが日々懸命に練習や試合に取り組んだ結果です。

上位連続入賞の全国大会!

金蘭会は中学校、高校ともに全国大会で成果を出しているチームです。高校で活躍する選手の中には、中学校から進学してきた選手も多数在籍しています。高校デビュー当初から、高い身体能力と抜群の得点力で注目を集めている宮部藍梨選手もその一人です。
春の高校バレーボール大会では大阪府代表として第64回大会から6年連続6度目の出場を果たしています。第67回春の高校バレーボール大会で初優勝を果たし、第68回、第69回大会ではベスト4まで勝ち残りました。

注目は春の高校バレーボール大会で頭角を出した西川有喜選手

金蘭会は学年ごとに安定した部員数が確保されていることからも、選手層が厚いです。チーム編成も学年関係なく、様々な選手が試合に出場しています。数多くの有力な選手が活躍する中で特に注目してほしいのが、2017年の春の高校バレーボール大会で頭角をあらわした西川有喜選手です。
西川選手は高校1年生(2017年3月現在)、ポジションはレフトです。春の高校バレーボール大会では初出場ながらも、持ち前の攻撃力で得点を決め続けました。その活躍は、金蘭会の池条義則監督も

「予想外の部分で活躍してくれた」

出典: サンケイスポーツ 2017.01.07指揮官ビックリ!金蘭会、“新星アタッカー”1年・西川で4強/春高バレー

というコメントを残すほどです。この経験を糧に成長した西川選手が、インターハイでも活躍するのが今から楽しみです。

中学生時代からの練習が強さの秘訣

「全員バレー」が持ち味の金蘭会。「全員バレー」の「全員」とは、選手は勿論、顧問やスタッフ、保護者、関係者のことで、選手たちが日々元気に練習し試合に集中できるのは、こうした周囲の方々の支えがあるからといえるでしょう。
金蘭会といえば、注目を浴びるのは高校バレー部ですが、中学校バレー部も見事な実績を持ちます。2015年度は、大阪中学生新人バレーボール大会、近畿中学生バレーボール選抜優勝大会、大阪中学校バレーボール優勝大会、近畿中学校総合体育大会バレーボール競技で優勝をしています。中学校から鍛えられた選手たちが、高校でその実力を発揮できるのも強さの秘訣ではないでしょうか。

過去のインターハイでも着実に成績を残す金蘭会

金蘭会はこれまでに春の高校バレーや国体で輝かしい成績を残しています。ではインターハイの成績はどうでしょうか。過去3年間のインターハイにおける成績は以下です。

【インターハイの実績(過去3年間)】

  • 2014年インターハイ(開催地:南関東):初優勝
  • 2015年インターハイ(開催地:大阪府):ベスト16
  • 2016年インターハイ(開催地:山口県):準優勝

インターハイの過去3年間データを見ても、金蘭会が着実に成績を残していることが分かります。新体制チームのメンバーには、全国を経験している選手も多く存在するため、これまで以上の成績を残してくれることが期待できます。

まとめ

ここではインターハイの注目校の一つである金蘭会を紹介しました。金蘭会は全国で活躍しているチームに比べて比較的若いチームです。しかしその実績は、全国でも屈指の強豪校であることには違いありません。「全員バレー」と持ち前の粘り強さで、ぜひインターハイ上位を目指してほしいですね。