春高出場回数40回の名門就実高校
明治37年に創立された岡山有数の名門校である就実高校。「去華就実」の考えの下、生徒たちの人間性育成に力を注いでいて、進路実績でも東京大学をはじめとした難関大学に毎年合格者を出す進学校です。
そして春高女子バレーを語るうえでも外せません。文武両道を掲げ、部活動にも力を入れていますが、女子バレー部の春高出場回数は40回、これは日本の最多出場回数です。こうした伝統校からは多くの実業団選手が生まれています。
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女子バレーの名門の一つに必ず数えられる就実高校。2017年春高バレーで決勝まで勝ち進み健闘しました。インターハイに向けて世代交代が進んでいますが、チームの状態に注目しましょう。
明治37年に創立された岡山有数の名門校である就実高校。「去華就実」の考えの下、生徒たちの人間性育成に力を注いでいて、進路実績でも東京大学をはじめとした難関大学に毎年合格者を出す進学校です。
そして春高女子バレーを語るうえでも外せません。文武両道を掲げ、部活動にも力を入れていますが、女子バレー部の春高出場回数は40回、これは日本の最多出場回数です。こうした伝統校からは多くの実業団選手が生まれています。
春高出場40回を数える就実高校出身の実業団選手たちは多いです。現在早稲田大学の監督を務め、選手時代にはV1リーグのサーブ賞や敢闘賞も獲得した吉田千絵氏も就実高校出身で、1993年にはインターハイ準優勝に大きく貢献し優秀選手に選出されています。
最近でも小川杏奈選手や石井優希選手、石橋里紗選手などが就実高校出身でその後実業団に入団し活躍しています。そして2017年春高バレーは就実にとって非常に興奮を誘う大会でした。
春高最多出場という記録を持ちながらも、ここ数年の就実はなかなか全国では上位に食い込めず、悔しい結果に終わっていました。
しかし2017年の春高バレーは、3年生を中心として、21年ぶりの優勝に向けてコマを進めることができました。特に1年生からユース代表として選出され、第14回U-18ではキャプテンも務めたセッターの万代真奈美選手の上げる変化自在のトスから3枚のアタッカーが織りなすコンビ攻撃は見事でした。残念ながら決勝では高さで勝る下北沢成徳の攻撃力になかなかレシーブを上げさせてもらえず、準優勝に終わりましたが、全力でぶつかった就実の選手たちには温かな拍手が送られました。
2017年春高バレーが終わり、メンバーの中心となっていた3年生が引退し、新体制で挑んだ新人戦は波乱の展開でした。シードとして4回戦から出場した就実は、順調にBブロック代表となりましたが、その後のブロック1位トーナメントで岡山理科大学附属高等学校にまさかのストレート負け。
そして岡山理大附も決勝で清心女子高等学校に負けてしまい、新人戦となった春高準優勝の就実は、県内大会での敗退という残念な結果に終わりました。
予選のことも考えると、2017年のインターハイまで半年もありません。各学校チームとしての完成度をいかに予選までに高められるかが課題となりますが、就実も残された時間で確実にレベルアップしてくることが期待されています。
まずライバルとなるのは今回対戦して敗退してしまった岡山理大附、そして決勝トーナメントを勝ち抜いた清心女子も強力なライバルとなります。前チームが3年生主体だったため、今回の世代交代の影響は大きいですが、インターハイの全国の舞台で就実の選手たちが活躍するのを楽しみにしましょう。
ユース代表選手を含めた布陣で2017年春高準優勝を勝ち取った就実高校。新人戦の結果は波乱でしたが、これからインターハイに向けて練習を積んでチームとしての完成度を高めることで、地区大会を勝ち抜き全国の大会で活躍してくれるのを期待しましょう。