文武両道の中高一貫教育
高川学園高等学校(以下、高川学園)と聞けば、まず思い浮かぶのがサッカー部と野球部かもしれません。全国高校サッカー選手権大会には22回の出場記録を持ち、ハウバード・ダン選手や片山朗選手など多くのJリーガーも輩出しているサッカー部。そして2016年には甲子園にも出場している県下最強と名高い野球部も有名です。
どちらもスポーツ教育は中学校の頃から始まっています。高川学園中学校の時からサッカー部・野球部は全国の舞台で活躍しています。そして近年では中学男子バレー部も全国中学校バレーボール選手権で2011年に第3位、2015年にベスト8と力を付けてきています。こうした中学校からの時間をかけた教育の結果が2017年春高バレー、創部以来初の4強入りなのです。
学園中がわいた春高バレー4強入り
高川学園が春高バレーにコンスタントに出場できるようになったのはここ最近。2017年の大会で2年連続、通算5回目の出場です。1回戦から22年連続春高バレーに出場している強豪・雄物川高校との対戦。1セット目を取った後、2セット目では24-21から相手に5連続ポイントを取られ、流れが傾きかけましたが踏ん張り、3セット目を25-16で取り強豪相手に初戦を突破しました。
2回戦の相手も15年連続で出場を続ける日本航空高校。大型のチームで対応に苦しみ第1セットを落とす難しい立ち上がりでしたが、第2セットでは練習を重ねた早いリズムの攻撃で相手を翻弄し25-19で試合を降り出しに、シーソーゲームとなった最終セットも最後リズムを掴み25-20で勝利を収めました。
3回戦では粘りのバレーを得意とする高川学園のペースで東洋高校にストレート勝ち、その勢いに乗り優勝候補ともいわれていた洛南高校もストレート勝ちする快挙を達成。初の4強入りを果たします。
初のセンターコートで迎えた準決勝の相手は東京第2代表として出場している東亜学園。リズムに乗りながらも地力で勝る相手に22-25、20-25と2セット連取され、後がなくなった高川学園は持ち味の粘りを最大限発揮しますが、最後26-28で敗れてしまいます。それでも創部以来初の4強入りを果たした高川学園男子バレー部の活躍に学園中が沸きました。
新人戦も勝利しインターハイに向けて好発進!
技術的にも精神的にもチームの支柱となっていた西村信選手を始めとする3年生が引退し、新体制の力を試す新人戦も2017年1月に行われました。トーナメント戦の後、上位チームで総当りリーグ戦を行う方式でしたが、高川学園が順当にストレート勝ちでトーナメントを突破。リーグ戦でも上位3校相手に最も点数が取られたのは16点と終始圧倒的な試合展開で優勝を決めました。
3年生が引退した後も有吉健二監督の下、着実にレシーブをセッターにつなげて早いリズムのある攻撃を繰り出すスタイルで初の日本一を目指す高川学園から目が離せません。
まとめ
ここ数年春高バレー、インターハイと全国大会の常連校になりつつある高川学園。春高バレー2017では同校初となる4強入りも果たしました。着実に力を付けている新体制では、初の全国大会優勝・日本一に向けて期待がかかります。