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パラリンピックの人気種目、シッティングバレーボールの基礎知識

2017 2/16 10:10
バレーボール
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Photo by A.RICARDO/Shutterstock.com

座った状態で行うシッティングバレーボールは、健常者も障がい者も一緒に楽しむことができるスポーツとして年々人気が高まってきています。今回はパラリンピックの正式種目でもあるシッティングバレーボールの基礎知識をご紹介いたします。

シッティングバレーボールの歴史

シッティングバレーボールは1956年にオランダで考案されたスポーツです。もともと戦争などでケガや障がいを持ってしまった人のために、床に座ってボールを使ったリハビリテーションが行われていましたが、これにバレーボールを取り入れることでシッティングバレーボールという形になりました。
翌年の1957年にはスポーツとして大会を行い、このときにいろいろな協議を重ねてルール作りが行われました。この時の団体が1961年に障がい者スポーツ協会を立ち上げ、現在に至るシッティングバレーボールの基礎が作られたわけです。

シッティングバレーボールのルール

ネットの高さが男子1.15m、女子1.05mとなっていることを除けば、基本ルールはバレーボールとほぼ同じです。サーブ権のあるなしにかかわらずポイントが入るラリーポイント制で、ローテーションもあります。
一番の特徴は、基本的に臀部(おしり)が常にコートについていないといけないというルールです。スパイクやブロックのときに臀部がコートから離れるとリフティングという反則になります。そのかわり、レシーブの時は短時間であれば臀部が離れることが許容されています。このため、座っている状態であってもダイナミックなレシーブが可能になり、競技を面白くしています。

日本のシッティングバレーボール

日本では1992年に東京で日本初のシッティングバレーボールチームができて以来、日本全国にシッティングバレーボールが広まってきています。競技としても根付いていて、地域リーグだけでなく、東日本大会、西日本大会、日本選手権と大規模な大会も開催されるようになってきました。
パラリンピックなどの障がい者向けの大会に参加するには障がい者だけでチームを組む必要がありますが、一般的なシッティングバレーボールは障がい者だけでなく、健常者やけがをしたバレーボール選手などいろいろな人が参加できる交流の場にもなっています。

パラリンピックでの見所

シッティングバレーボールは1980年にパラリンピックの正式種目となりました。パラリンピックでは脚に障がいのある選手たちが各国代表として参加していますが、実際のプレーはパワフルでスピード感があり、とても見ごたえのあるスポーツとなっています。
また、本格的なアスリートがケガや障がいを抱えて転向するケースもあるため、技術的に非常に高いレベルの選手を見ることもできます。2016年のリオ五輪では、シッティングバレーボールの強豪国イランに身長246㎝のメヘルザード選手が登場して圧倒的な高さを見せ、話題となりました。

シッティングバレーボール日本代表を応援しよう!

パラリンピックを目指す日本代表チームについての情報を知りたい方は、一般社団法人日本パラバレーボール協会の公式サイトで確認することができます。残念ながら男子はロンドン、リオとパラリンピック出場はなりませんでした。女子はロンドンで7位入賞を果たしていますが、リオは出場できませんでした。
アジア枠でリオ五輪に出場したイラン、中国は、男女ともに強豪国で、男子はイランが優勝、女子は中国が2位に入るなど非常にレベルが高くなっています。日本はアジア大会での苦戦が続いています。かつて、アジア大会でベストアタッカー賞を受賞したレジェンド加藤昌彦が復帰した男子については、東京パラリンピックの出場権獲得の期待が高まっています。

まとめ

年々人気が高まってきているシッティングバレーボールの基礎知識を紹介してきましたが、いかがでしたか?基本ルールはバレーボールと同じなので、スポーツが好きな方ならすぐに理解できるスポーツになっています。近所で活動しているチームを探して実際にやってみたりしながら、2020年の東京パラリンピックを楽しみに待ちましょう!

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