石川祐希「決して簡単なグループではない」
パリ五輪の男子バレーボール予選ラウンドの組み合わせ抽選会が26日、「ネーションズリーグ(VNL)2024 ファイナルラウンド」の開催地であるポーランド・ウッチにて行われ、C組シードの日本はアメリカ、アルゼンチン、ドイツと同組になった。
これまでの対戦成績は、アメリカに75勝137敗、アルゼンチンに32勝30敗、ドイツに17勝19敗。予選ラウンドでの対戦順、試合日時は後日決定される。組み合わせ決定を受けて、男子日本代表のフィリップ・ブラン監督と石川祐希キャプテンは以下のコメントを発表した。
○フィリップ・ブラン監督
「オリンピックの予選ラウンドが難しいことは分かっているし、(抽選結果をみて)最悪な相手とも簡単な相手だとも思っていない。とにかくメダルを獲るにはこの対戦国と張り合う必要がある。アルゼンチンとドイツに勝つことが重要になるだろう。(準々決勝以降、簡単な相手はいないが)予選ラウンドを上位通過できれば同ラウンド3位のチームと戦える可能性があるので、アメリカに対しても勝つことができればと思っている。
ここ3年、この大会のために準備をしてきた。去年は出場権を得ることが目標だった。そして今年はオリンピックでのメダル獲得という素晴らしい目標にフォーカスしている。目標を達成することはとても難しいことも分かっているが、メダル獲得が我々の夢なのでそれを達成できるように、またコートで選手が活躍できるように背中を押していきたい」
○キャプテン・石川祐希選手
「決して簡単なグループではない。どのチームも力を持っているので、気は抜けない。ドイツとアルゼンチン、この2チームとの対戦は非常に重要。3位まで(3位のチーム中上位2チーム)は決勝トーナメントに進めるが厳しい戦いになると思う。
ドイツはランキングとしては下位であるが、昨年のパリ五輪予選で自力出場を決めている非常に力のあるチームなので、気を引き締めて臨みたい。オリンピックでの目標はメダルを獲得することなので、そこだけを見て練習していく。どの試合も簡単ではないので、毎試合全力でベストパフォーマンスを出せるように戦いたい」
抽選会は事前に発表されていた予選ラウンドの組合せ決定方法に基づき、開催国・フランスと同国を除いたVNL予選ラウンド終了時点のFIVB世界ランキングで1位のポーランド、同2位の日本はシード国として抽選対象とならず、自動的にA、B、C組に振り分けられた。
残る9チームは、FIVB世界ランキングにより3~5位のスロベニア、イタリア、アメリカ、6~8位のブラジル、アルゼンチン、カナダ、9~11位のセルビア、ドイツ、エジプトと3グループに分けられ、グループ内で抽選が行われた。
各組の顔ぶれは以下の通り。
○予選ラウンド組み合わせ
※()内はFIVB世界ランキング
■A組
開催国・フランス(7位)
スロベニア(3位)
カナダ(9位)
セルビア(10位)
■B組
ポーランド(1位)
イタリア(4位)
ブラジル(6位)
エジプト(19位)
■C組
日本(2位)
アメリカ(5位)
アルゼンチン(8位)
ドイツ(11位)
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