クイック攻撃とは?
クイック攻撃という言葉を聞いたことはないでしょうか。クイックは別名”速攻”と呼ばれることもあります。セッターがアタッカーの打点とほぼ同じ高さにトスを上げる攻撃で、ボールの滞空時間が短いことが特徴です。ボールの滞空時間が短いため守備側はブロックに追いつけないことも多くなります。
クイックには、A、B、C、Dの4種類があります。Aはセッターの正面側ほぼ真上、Bはレフト方向、Cはセッターの真後ろ、Dはライト方向とバリエーションがあるのです。クイックの中ではAクイックが一番速い攻撃となります。
バックアタックとは?
バックアタックは後衛の選手が打つアタックのことです。バレーボールのコートをよく見ると、ネットから少し自陣に入った所にラインが引いてあるのが見えると思います。そのラインをアタックラインといい、バックアタックはそれより後ろからでないと打ってはいけないことになっています。
一般にバレーボールは前衛の3名がアタックを打ちますが、エースが後衛の時にバックアタックを使うケースもあります。通常のアタックはネットがあるので位置がわかりますが、バックアタックだとネットがないので距離感をつかむことが難しく、踏み切りのタイミングを間違えてしまうこともよくあります。
時間差攻撃とは?
時間差攻撃は、先ほどご紹介したクイック攻撃と通常のアタックを織り交ぜた攻撃で、相手のブロックを外すことを目的としています。
一般的にはAクイックでセンタープレーヤーがジャンプをしたところでトスを上げ、レフトのプレーヤーがアタックを打つ攻撃です。相手ブロックはクイックの選手につられて飛んでいると、後から打つレフトのスパイクには対応できず、ノーマークで打つことができます。
また、これを一人で行う”一人時間差”という攻撃もあります。一人でクイックを打つふりをしてタイミングを外し、ブロックを外したところで通常のスパイクを打つのです。この攻撃は日本代表の森田淳悟氏が考案したと言われています。
二段トスとは?
サーブレシーブが綺麗にセッターに返らなかった時、セッター以外の選手がトスを上げることを二段トスといいます。また、セッターが通常の位置から外れてトスを上げる時も二段トスとなります。
二段トスはクイック攻撃ができないため、レフト、ライトのオープン攻撃かバックアタックとなり、相手も読みやすくブロックされやすくなってしまいます。二段トスにならないようにサーブレシーブをセッターに返すことが、バレーボールで得点するためのコツとなります。
まとめ
リオオリンピックでは、日本女子代表が決勝トーナメントに出場したものの、メダル獲得はなりませんでした。
4年後の東京オリンピックに向けて新たな戦いが始まります。
東京オリンピックでバレーボールを楽しく観戦するために、まずは用語から覚えてみるのもいいのではないでしょうか。
以上「バレーボールの基本用語を覚えてみよう!」でした。