ロジャー・フェデラーと比較されるピート・サンプラス
ロジャー・フェデラーとピート・サンプラスの名選手は、ともにその華麗なプレーで、多くのテニスファンを魅了してきた。ともに名選手であるがゆえに、よく二人は比較され、同年代であれば、どちらが強かったかのか?と話題に上がることも多くある。単純な記録だけでみると、ツアー勝利数、グランドスラム優勝数ともに、フェデラーに軍配があがる。
サンプラスの時代には、上にベッカーやエドバーグがおり、そして同世代にはアンドレ・アガシがいるなど、ライバルが多い印象がある。その一方で、フェデラーは、ランキング1位になって以降、しばらくライバルといえる選手が少なく、ようやくナダルがその名をあげてきたというくらいだ。やはりその時代をけん引してきた二人には、ただ記録だけではなく、甲乙つけがたい魅力があることはいうまでもない。
ロジャーフェデラーの本当のすごさとは
ロジャー・フェデラーがここまでの素晴らしい活躍を続けていられる理由に、メンタルの強さがあげられるだろう。ブレークポイントを握られると通常の選手であれば、相手の勢いに簡単に飲み込まれてしまうことが多いのだ。しかしフェデラーにおいては、その逆境を跳ね返すだけの強さを持ち合わせている。ここぞという時のサービスエースであったり、回り込んでのフォアハンド逆クロスなどを決めていく。冷静にゲームを分析し、勝負ところで攻めていくこの姿勢が相手を圧倒していくのだ。
時に声を荒げたり、ラケットに八つ当たりする選手もいるが、フェデラーはその冷静さから紳士的なプレイヤーとしても認められている。その何事にも動じない、慌てない心が王者としての風格を漂わせているのかもしれない。
ロジャー・フェデラーが芝で強いのは?
ロジャー・フェデラーの芝での強さは、その記録からも見て取れる。グランドスラム大会最高峰のウィンブルドンで7回と他大会の優勝回数と比較してもわかる。フェデラーの場合、ボディコントロールがうまくフットワークが軽いうえに、状況判断がいいのでいいポジションをキープできるのが大きい。
また、サーブの種類も多彩に利用し、そのどれもが非常に完成度が高く、特にキックするセカンドサーブやワイドに逃げていくスライスサーブなど、ここぞという場面で決められるものをもっていることがあげられるだろう。サーブ&ボレーも効果的に入れてくるので、攻撃の幅が広がり、相手にとって打ちづらいボールを打ち込んでいけるのだ。
まとめ
名選手ロジャー・フェデラーのこれまでの輝かしい活躍ぶりを紹介してきた。まだまだその華麗なプレーをみせてくれることだろう。