土井美咲のジュニア時代
土井美咲は、6歳からテニスを始め、中学生の全国テニス選手権でも2度ベスト4に進出するなど、その才能を表しつつあった。ジュニア時代は、奈良くるみと組んだダブルスで数々の実績を残している。
2007年、ウィンブルドンジュニアや全米オープンジュニアでは、準優勝を果たし、その名を世界にとどろかせた。日本国内においても18歳以下のジュニアシングルスランキング3位となり、名実ともに日本ジュニアのトップ選手として、プロへの道のりをかけていったのだ。
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日本女子テニス界を引っ張っている土井美咲。左利きから繰り出される攻撃的なテニスはトップ選手をうならせるほど。そんな彼女の功績を知りたいと思わないだろうか?
世界ランキングは自己最高位35位とこれからの活躍に期待が集まっている、土居選手のこれまでの功績を紹介する。
土井美咲は、6歳からテニスを始め、中学生の全国テニス選手権でも2度ベスト4に進出するなど、その才能を表しつつあった。ジュニア時代は、奈良くるみと組んだダブルスで数々の実績を残している。
2007年、ウィンブルドンジュニアや全米オープンジュニアでは、準優勝を果たし、その名を世界にとどろかせた。日本国内においても18歳以下のジュニアシングルスランキング3位となり、名実ともに日本ジュニアのトップ選手として、プロへの道のりをかけていったのだ。
土井美咲のプレースタイルについて紹介しよう。彼女の武器はなんといっても、超攻撃的なフォアハンドだろう。左利きから繰り出されるベースラインぎりぎりの逆クロスは、もはや見送るしかないほどだ。その攻撃は、思い切りの良さから生まれている。特にフォアには絶対の自信を持っており、チャンスが来ると回り込んでからのショットでウィナーを奪う。
これを取られるとコートにスペースがうまれるため逆襲にあうのだが、それを恐れていては攻撃はできない。ここぞというときの決め球として、彼女はこれを最大の武器にしている。カウンターを恐れない強い心と、下半身強化のための豊富な練習量で作り上げた最高のフォアハンドは、世界でも通用している。
また、サウスポーという利点をいかした効果的なサービスも武器の一つだ。特にアドサイドから逃げていくスライスサービスは、コートの外に相手を追い出せるので、オープンスペースを作り出せ、ウィナーをとりやすくなる。この2つの武器を軸にして、今後も勝利への階段を駆け上がってくれるだろう。
今や、日本の女子テニス界をリードしている土井美咲だが、当初ランキングも100位台と伸び悩んでいた時期があった。そんな彼女がWTAツアーでの優勝に加えて、トップ50位の壁を超えられたのは、ほかでもない陰ながら支える名コーチの教えがあった。その名もアメリカ人コーチのザハルカだ。
日本プロテニスプレイヤーのほとんどは、ポイントを重ねるために、参加しやすい日本国内の下部ツアーに出ることが多いのだが、ザハルカコーチの指導は違った。コツコツと経験とポイントを重ねることも大事だが、海外ツアーに積極的に参加して、肌で世界を感じないと強くなれない、というものだった。これは勿論、土井美咲が世界で戦える地力を持っていたことを理解しての上でのことだが。このアドバイスで、土井美咲は海外ツアーにも参加し、その実力を発揮していくことになるのだ。
土井美咲の道のりはまだ半ばだ。この先もトップ選手に立ち向える強力な武器を手に、さらなる飛躍を遂げていく姿を応援していこう。