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男子テニス第3のチーム戦大会“ATPカップ”とは

2019 1/2 15:00橘ナオヤ
テニス,ⒸShutterstock.com
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より多くの選手が賞金獲得の機会を得る

この新たな大会には何が期待できるのだろうか。 ATP、ITFら協会側は、チーム戦というフォーマットや国別対抗戦という性質から、新たなファン獲得が見込めると考えている。個人競技であるテニスに団体競技の要素が加われば、選手も国の代表としてプレーする機会が増え、ファンにとっても新たな観方や楽しみが増えることになる。

選手にとって何より一番のメリットは、賞金やポイントの獲得機会が増えることだろう。ATPツアーで賞金を獲得するのはトップ20に入るほんの一握りの選手だけで、その他多くの選手たちとの差が大きい。

だが、国別の団体戦ではトップ選手をリーダーとしながら、若手や低ランク選手を含んだチーム構成になる。そこで彼らのチームが勝利すれば、ポイントや賞金を獲得することができる。つまりトップ選手にかかわらず、チャンスを掴めるということなのだ。

スケジュールはますます過密に

最大の問題はスケジュール面。この大会を1月開催にした理由のひとつが「過密なツアースケジュールの中で1月は比較的薄く、大会を入れる余地があった」だ。しかしこれで「1月も余裕のないスケジュールになってしまった」ということになる。

現在のATPツアーは、62大会に4大大会、そして2つのファイナルズ(ATPファイナルズ、NexGenファイナルズ)がある。その他ツアー大会ではないものの、1月には混合ダブルスによる国別対抗戦ホップマンカップもある。

アレクサンダー・ズベレフが「こんなに長いシーズンがあるプロスポーツは他にはない。長すぎるよ」とコメントしているように、1シーズンが11カ月にもおよぶテニスのオフは11月半ばから12月半ばまでのたった1カ月のみ。ATPカップが加わることで、シーズンがより過密になる懸念は払拭されない。

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