サーブは「ボールのトス」と「スイング」が打ち方のポイント
まず、ボールトスは自分の立っている位置より前にトスすることがおすすめだ。サーブを打つ時の勢いは前に勢いが掛かるのがポイント。それなのに後ろにトスしてしまうと勢いが出なくなってしまうのだ。
そしてボールをミートするポイントは、ラケットの最高地点で打つようにスイングをおこなう。高い位置から打つメリットとして、自然にトップスピンが掛かり、ネットに掛かりにくくなること。そしてボールが弾んだあとに伸びが出ることが挙げられる。
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サーブの中でも高速サーブが打てるのが「フラットサーブ」だ。早いサーブを打ちたいと思って力を入れると逆にスピードが出ず、悩む人もいるのではないだろうか?今回はフラットサーブを得意とする選手を例に、スイングや体の使い方のコツについて解説していく
まず、ボールトスは自分の立っている位置より前にトスすることがおすすめだ。サーブを打つ時の勢いは前に勢いが掛かるのがポイント。それなのに後ろにトスしてしまうと勢いが出なくなってしまうのだ。
そしてボールをミートするポイントは、ラケットの最高地点で打つようにスイングをおこなう。高い位置から打つメリットとして、自然にトップスピンが掛かり、ネットに掛かりにくくなること。そしてボールが弾んだあとに伸びが出ることが挙げられる。
サーブで速度を出せない原因の多くは体の軸がずれている可能性が高い。速いサーブを打つうえで大事なのが軸足の蹴る力と体の回転。この動きをうまくボールに伝えることで速い球を打ち出すことができる。
このとき難しいのは体の回転と腕の回転するポイントをうまく合わせる必要があることで、腕の力だけでは早いボールを打つことができない。手首に力を入れずに体の回転の力で腕を回転させることで、ボールにより回転が掛かり、コート内にボールが入ってくるようになるので意識してみてほしい。
アンディ・ロディック選手は249キロというギネス記録を持つビッグサーバーだ。同選手は全身の力をうまく使い、188センチの高い身長を活かしたサーブが武器だった。
そしてスイングスピードの高さでサーブの速度を増していき、相手に返球させないサービスを量産した。同選手の試合でのサーブを見ると、速度向上のためにはフォームとスイングスピードが大事であることを確かめることができる。
ロジャー・フェデラー選手は最速209キロで平均190キロのサーブスピード。トッププロの中ではそこまで速いサーブを打つ選手ではない。にもかかわらず同選手がサーブの名手として挙がることが多い。
その理由は多様なサーブを打つことができるためだ。色々なコース、球種を使いこなし、フラットサーブでもバウンドが高いボールや弾んだあとに伸びがあるトップスピンをうまく利用するなど、バリエーションの多さで的を絞らせない巧さを持つ。
このテクニックを真似するのは難易度が高いが、位置を変える、球種を変えるタイミングなど、彼のサーブを見るだけでも勉強になることだろう。
男性のプロ選手は平均して200キロ以上を超えるサーブを打つ選手が多い。
一方で女性選手は上半身に筋力が付いていないとなかなかスピードのあるサーブを打つこと自体が難しい。女性プロのファーストサーブ速度も平均約160キロ。
その中でマリア・シャラポア選手は、体全体と腕の回転をうまく使い、平均で170キロものスピードでサーブが打てる選手だ。この体の回転と腕の回転は男性プレーヤーが見ても勉強になるポイントがある。
プロ選手の動きを見ると簡単そうに打っているサーブだが、実現するのはとても難しい。プロ選手の動きを元にコツが分かってくると、プレーされる人なら動きが、プレーしない人でも見るポイントが変わり、よりテニスが楽しめるだろう