あの松岡修造も!全国屈指の強豪・柳川高等学校
柳川高等学校は、柳川市にある私立高校だ。テニス以外にもゴルフ、野球、柔道などの強豪校として有名で、全国から多くの有望選手が集まり、寮生活を送っている。卒業生では、特にプロ野球選手を多く輩出しているほか、テニスでは古賀潤一郎選手、福井烈選手などがいる。
テニス部は、「柳川SPIRIT」と呼ばれる5つの行動規範を通じて、チャレンジ精神、創造性、各人の自立を育成目標に活動中だ。交流試合があるため、海外での試合経験も豊富だ。
過去には、インターハイ14連覇と計27回の優勝、春の選抜では37回のうち決勝進出29回、優勝18回など輝かしい成績。さらに近年では、県大会において団体戦だけでなく、シングルス、ダブルスでもベスト4を独占することも多くみられる。
元テニスプレイヤーとして有名な松岡修造氏も、2年生時に柳川高校に編入しており、国内ジュニア大会で優勝するもヨーロッパ遠征を断り、柳川高校のメンバーとしてインターハイを優先した。そして見事シングルス、ダブルス、団体戦で3冠を達成している。
柳川に次ぐ強豪・筑陽学園高等学校
筑陽学園高等学校は、太宰府市にある私立高校で、中学校も併設されている。2000年に入り、野球部やサッカー部が全国大会で活躍。読売ジャイアンツの長野久義選手や名古屋グランパスの大武峻選手を輩出している。
卒業生に有名なプロテニス選手はいないが、県大会ではベスト4の常連だ。今年のインターハイ福岡大会では、柳川高校に次いで準優勝を果たしている。個人戦では柳川高校の選手に表彰台を独占されることが多いが、団体戦でしっかりと結果を残していることを考えると、チームワークの良さが伝わる。
柳川1強時代を終わらせるか?折尾愛真高等学校
折尾愛真高等学校は、北九州市にある私立高校だ。学校法人折尾愛真学園が運営しており、中学校も併設されている。
スポーツ活動では、全国大会での目立った活躍は見られず、プロ選手も少ない印象だ。しかし、テニスにおいては、柳川高校以下、混戦状態が続く福岡県内でベスト4の一角を担う存在だ。
昨年のインターハイ九州予選では、体戦決勝で柳川高校を破り優勝、シングルス、ダブルスも優勝を果たしており、同校初の三冠を達成した。福岡県大会の団体戦で柳川高校以外の優勝は54年ぶりのことで、今後柳川高校1強を打ち破る可能性を秘めている。
県大会ベスト4の常連・九州国際大学附属高等学校
九州国際大学附属高等学校は、北九州市にある私立高校だ。「九国」の略称で知られ、九国大付属と表記されることが多い。
陸上と野球の強豪で、2011年の春の選抜で準優勝したことでも有名だ。サッカーでは名古屋グランパスの永井謙佑選手、野球では阪神タイガースの日高剛選手など、多くのスポーツ選手のほか、演劇など芸術系の有名人も輩出している。
テニスでは、春の選抜で全国大会出場20回、10年連続の出場も記録。昨年の春の選抜福岡予選では準優勝を果たした。県大会ではベスト4の常連で、折尾愛真、筑陽学園と共に、柳川高校に次ぐ強豪校の一つだ。
公立校の意地を見せる!福岡県立筑紫丘高等学校
筑紫丘高等学校は、福岡市にある県立高校で、タレントのタモリ氏の出身校としても有名だ。スポーツ界では少ないが、文化、芸術面で多くの有名人を輩出している。
長年、福岡県の高校テニス界では、これまでご紹介した柳川が突出しており、そこに筑陽学園、折尾愛真、九国大附属が続くという序列関係になっている。このハイレベルな上位陣に入り込むのが、公立校である筑紫丘高校なのだ。
昨年の春の選抜福岡予選では4位、今年のインターハイ福岡予選ではダブルスで4位の成績。柳川をはじめとする4校と比べると筑紫丘の成績は目立たないかもしれないが、私立の強豪校にも負けない公立校の意地が見られる。
福岡県の高校テニス界では、柳川の1強という形になっている。しかし、何が起こるかわからないのがスポーツの魅力だ。筑陽学園、折尾愛真、九国大附属、筑紫丘の中で、どの高校がその座を奪うのか楽しみだ。また、公立校の筑紫丘の頑張りにも注目したい。