「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

力はいらない!テニスのスマッシュ上達のコツ

2016 11/1 10:56
 テニス
このエントリーをはてなブックマークに追加

Photo by oneinchpunch / Shutterstock.com

全国のテニスファンの方へ!また「スマッシュ」強打を身につけることで得点力をアップさせたい方へ! 得点につながるスマッシュを打つコツを知りたいと思いませんか? 今回はそのコツについて紹介していきたいと思います。

スマッシュは力より回転とコース重視

コートに叩きつけるようにボールを打つスマッシュ。大柄な男性であれば威力を期待することもできるでしょうが、非力で小柄な女性は威力に限界があるでしょうから「自分にはスマッシュなんてとてもできない」と思うかもしれません。
しかし「スマッシュ=強打」という発想は実は思い込みです。確かに威力は大事ですが、重要なのは相手がボールを拾いにくいところへ打つコースと、ボールを返しにくくする回転こそが重要なのです。

スマッシュは返されにくいコース狙い、打ち分けも大切

では、スマッシュで回転とコースを良くするにはどうすればよいのでしょうか。
まずコースについてですが、例えばダブルスであれば最も返されにくいのはアレーコート(両端の細長いスペース)の中央付近でしょう。前衛の守りが届かないのはもちろん、後衛もよほど警戒しない限り追いつくことは難しいでしょう。たとえ威力が不十分なスマッシュでもコースさえ狙えば十分武器になるのです。
逆に、どんなに力が強くても、相手の目の前でボールが弾めば打ち返される確率は高くなります。相手にコースを読まれないように、コースを打ち分ける工夫も大切です。

スマッシュはラケットの当たる角度でコースを調節

初心者の場合、意識が高すぎるせいか浮いたボールを打つ際にボールが飛ぶ方向を見ながら打ってしまうことがありますが、これでは相手にコースを読まれてしまいます。
身体は回転させず、スイングはしっかりしている状態が理想的です。ただ、これではクロス方向に決めるのが難しそうですが、コースはラケットの当てる角度によって調節することができます。
右利きならボールの右側、左利きならボールの左側を狙って打てば逆回転(スライス)のかかった滑るバウンドを期待できるので、相手に取られにくいでしょう。

ロブを打ってきたら横向きになりスマッシュで迎撃

スマッシュを打つ機会が最も多いのは、相手プレーヤーがロブを打った時でしょう。
山なりに浮いたボールがやってきたら、落下地点を予測して素早く移動することが第一に求められます。後ろに移動しながらスマッシュを打とうとすると、力がうまく伝わらずミスショットとなる可能性が高くなります。続いて、前後に動きやすくなるために体勢を横向きにします。
正面を向いてスマッシュを打つとネットにかかりやすく、コースも順クロスに限定されがちですから、横向きになることで順、逆、センターとさまざまな方向へ打つ選択肢が増えます。

スマッシュは1度で仕留めようと思わないこと

スマッシュは強打をしようとするあまり大振りになりがちで、最悪タイミングが合わずに空振りをしてしまうことがあります。このような恥ずかしいことにならないよう、スイングはできるだけコンパクトであることが望ましいです。
スマッシュは一発で仕留める大技と思われがちですが、実際に一発で決まることはそう多くありません。ただ、相手の体勢を崩すには有効な手段といえます。
スマッシュを返すにはロブが最も有効ですが、浮いた球は再びスマッシュを打てるチャンスでもありますから、体勢を崩した相手に2回3回と打つのも戦略の一つです。

まとめ

スマッシュ上達のコツはコースを打ち分ける、ボールに逆回転をかけて返しにくくする、落下地点で体勢を整えコンパクトなスイングを意識することです。パートナーにロブをたくさん打ってもらい、タイミングやコースを打ち分ける練習を重ねると上達が早くなるでしょう。