すべてのプロテニス選手が目指す山「グランドスラム」とは?
テニスの「グランドスラム」とは全豪オープン(オーストラリア、1月)、全仏オープン(フランス、5月)、ウィンブルドン(英国、6月)、全米オープン(アメリカ、8月)の4大会の総称だ。もともとはアマチュアの大会だったが、プロの出場が可能となってからは、すべてのプロテニス選手が優勝を目指す権威ある大会に発展した。
それぞれの大会は世界中に中継される国際的なスポーツイベントであり、もはやテニスという競技の枠を超えたお祭りのような人気を博している。
グランドスラムはこの大会からスタート!「全豪オープン」
全豪オープンのセンターコートは「ロッド・レーバー アリーナ」。地元オーストラリアのテニスの英雄の名を冠したこのアリーナ特徴は、「開閉式の屋根」を備えていること。1月のオーストラリアは真夏。40度を超える猛暑で選手たちの健康リスクが以前から指摘されていたため、1988年に完成した。
本アリーナの収容人数は約1万5000人あり、2つのサブセンターコートをあわせると3万2千人以上の観客を収容できる。これまでの最高動員数は2016年の全豪オープンで、およそ72万人という大記録を打ち立てた。
真っ赤なテニスコートが印象的「全仏オープン」
全仏オープンのシンボルといえば、赤いクレーコート。土の上を右に左に駆けまわりながら奮闘する選手たちの姿は、衛星中継で毎年観られるおなじみの光景だ。会場の「スタッド・ローラン・ギャロス」は、パリの有名な観光地でもある「ブローニュの森」のなかにあるテニス競技場。近隣には、子ども遊園地や競馬場、美しい庭園の数々があり、たくさんの来訪者でいつもにぎわっている。
センターコートとなる「フィリップ・シャトリエ・コート」と2つのサブコートを足すと、およそ2万8千人の観客を収容できる。これまでの観客動員最高記録は明らかではないが、例年おおむね40万人以上を記録している。
グランドスラム最古の歴史「ウィンブルドン」
「全豪」「全仏」「全米」というと、すぐにテニスをイメージできない人もいる。ゴルフの全米オープンもテニスの全米オープンと同じくらい歴史のある大会だ。
しかし「ウィンブルドン」というと、ほかに肩を並べる言葉は存在しない。イギリスで行われるテニスの国際大会というよりも、「テニス大会の代名詞」がウィンブルドンだというべきだろう。観客は世界中から集まり、各国のセレブが優雅に観戦している様子がテレビ画面に映し出されることもよくある。
大会会場である「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ」のセンターコートの収容人数は1万5千人。例年の動員数は毎年50万人近い記録を残している。
世界最大のテニス大会「全米オープン」
全米オープンの会場はニューヨークの郊外にある「フラッシング・メドウズ・コロナ・パーク」。そのなかにあるアーサー・アッシュ・スタジアムがセンターコートとして使用されている。観客収容数はおよそ2万2千人とグランドスラムのセンターコートのなかでは最大だ。
全米オープンはテニスの大会としては最大規模であり、毎年70万人以上の観客が訪れる。観客に富裕層が多いことでも有名で、ある年の観客の平均収入は16万ドル(約1600万円)だったそうだ。
まとめ
テニスの4大大会、グランドスラムの観客動員数について豆知識をまとめた。古い歴史をもつテニスは、スポーツファンにとってとても魅力的なスポーツ。毎年たくさんの観客がおとずれるイベントなのだ。