伊藤竜馬選手のジュニア時代
伊藤竜馬選手は9才からテニスをはじめ全日本ジュニアテニス選手権では12歳以下のシングルスベスト4に入賞、全国中学生ジュニアシングルスは準優勝の成績を収めるなど早くから頭角を現していた。
高校はテニスの強豪校で有名な長尾谷高等学校に進学し好成績を残した。例えばトヨタジュニアシングルス、ジャパン・オープン・テニス選手権のジュニアシングルス部門での優勝、また全国高等学校総合体育大会テニス競技大会シングルスでは準優勝など多くの大会で優勝、準優勝する選手へと成長し2006年にプロに転向した。
伊藤竜馬選手プロに転向してからの活躍
「ドラゴンショット」と呼ばれる高身長から繰り出される力強い試合展開でプロに転向してからも順調にランキングを伸ばしている。プロに転向してすぐの2007年には全日本テニス選手権で優勝するなど今後の活躍の片りんを見せ始めた。
2008年は飛躍の年となり優勝や準決勝の成績を残し世界ランキングが313位と急上昇し、日本ランキングでは3位という実績を残す。2009年にはダンロップ・チャレンジャーで準優勝果たすなどの成績で日本ランキング1位に立ち、世界ランキングでは210位と急成長した。
その翌年、安定好成績で広州アジア大会のシングルス、団体で準優勝になりランキングは世界で183位日本で4位でこの年は終了。
2012年は錦織選手、添田選手とともにロンドン五輪に出場も果たした。
2014年は全米オープン1回戦で世界ランク51位のスティジョンソン選手とと対戦し、念願の全米オープン大会での初勝利をあげた。その結果から日本ランキング2位、世界ランキング93位と成長した。
2015年の前半は調子を崩して連敗が続いたがテニス殿堂選手権では準決勝に進出し、その後のコロンビア・オープンでも準決勝まで進出し健闘した。精神的に弱い部分がある選手だがスイッチが入ると誰にも負けないようなプレーでテニスファンを魅了している。
伊藤竜馬選手の今年
今年にウィンブルドン選手権で1回戦を勝利するものの、右ひじの痛みで2回戦以降の試合の欠場を余儀なくした。伊藤選手は帰国後すぐに精密検査が行われて7月の初旬に右ひじの手術が行われ無事に終わり、すぐにリハビリを始めた。
リオデジャネイロで行われたオリンピックで出場できるという連絡が来たが、手術直後のため子供のころからの夢であったオリンピックを悩んだ末辞退した。7月下旬の時点ではテニスラケットを握ることがまだできないので、筋トレやリハビリ、フットワークの強化など陸上部のような練習メニューを行っている。
まずは怪我をきちんと治し試合1日でも早く試合に出場出来るまでに回復させる事に集中し、リハビリ・トレーニングで復帰を果たしてくれると思う。
まとめ
2016年前半まで順調に好成績を納めていた伊藤竜馬選手がテニス肘で手術をしていたことは驚いた。持ち前の負けず嫌いで必ず復帰してくれると応援している。