プロテニスプレイヤーになるまでの生い立ち
2014年8月11日付の世界ランキングでは自己最高のシングルス2位という強さを持つシモナ・ハレプは、ルーマニア・コンスタンツァ出身、1991年9月27日生まれの現在24歳の女性だ。
4歳からテニスを始めた彼女は2008年に開催された全仏オープンのジュニア女子シングルス部門でチャンピオンに輝いたことがきっかけでプロへ転向した。世界ナンバー1ジュニアだった経歴を持ち、デビュー当初は強気の強打でガンガン勢いよく攻めてポイントを獲っていくような組み立ての超攻撃的なプレーヤーとして認識されていた。
しかし、もともと持っていた世界でも唯一ともいえる程の高い打球技術の確実性を生かし、徐々にプレーの確率を高めてきたことが勝率の向上に繋がったと評価されている。
現在までに残してきた功績とは
2013年6月に行われたニュルンベルク大会でツアー4度目の決勝進出を果たし、アンドレア・ペトコビッチを 6?3, 6?3 で破りツアー初優勝に輝いた。翌週のスヘルトーヘンボス大会でも決勝戦での勝利が続き、同年7月のブダペスト大会でツアー3勝目を、そして8月のニューヘイブン大会で4勝目を挙げた。
同年10月のクレムリン・カップと11月のトーナメント・オブ・チャンピオンズでも優勝に輝き、年間6勝を挙げたことで華々しいWTAアワードの「最も上達した選手賞」を受賞している。
2014年8月11日付の世界ランキングでは自己最高の2位を記録した経験も持っている。またWTAツアー選手権にて初出場並びに準優勝に輝いたこともある。また現在の最終ランキングでは、セリーナ・ウィリアムズ、マリア・シャラポワに次ぐ世界3位についている。
テニスにストイック過ぎ、故に
2009年5月にハレプはテニスプレイヤーとしてより高い身体能力を発揮できるように、また持ち前の完璧なバランス力や素早く俊敏正確に動けるフィジカルの向上を目指してEカップ(一部報道ではHカップなどの記述あり)の乳房を小さくする手術を本人がとても強く望んでいると表明した。そして同年7月には乳房縮小手術を受け、バストサイズを縮小させた姿でファンの前に姿を現した。
術後、プロテニスプレイヤーとして以前以上に成績を残し頭角を現しているように見受けられる。
シモナ・ハレプ選手の性格
シモナ・ハレプ選手は、前述した胸の手術を一例に挙げてみてもお分かりいただけるように、テニスに関してかなりストイックな性格だと判断できるだろう。そして興味深い彼女のスローガンは「コートで感じたように思いのままプレーする」事を流儀としているとインタビューで語っていた。一見、戦術的に組み立てられたプレースタイルにも見えるが、本当のところは感性とフィーリングでテニスをするタイプなのかもしれない。
まとめ
ジュニア時代から注目されてきたシモナ・ハレプ選手。これからの活躍が一層楽しみな若い選手だ。テニス観戦される際は注目してみてほしい。