アグニエシュカ・ラドワンスカ選手・プロデビューまで
シングルス2位、ダブルス16位という自己最高ランキングを持つラドワンスカ選手がテニスを始めたのは4歳の時だ。父のもとで妹のウルシュラ・ラドワンスカと始めたのがきっかけだといわれている。
ドイツのテニスクラブに入り、2005年16歳でプロ入りし、その年のウィンブルドンの女子シングルス部門で優勝。その後ポーランド・ワルシャワで行われた「J&Sカップ」では全仏オープン優勝者を堂々と破り準々決勝まで勝ち進んだ。翌年2006年全仏オープンのジュニア女子シングルス部門で優勝したのち、2006年のウィンブルドンの4大大会本戦でデビューを果たした。
ラドワンスカ選手、WTAツアー優勝の快挙!
2007年には全豪オープンはじめ4大大会に出場をし、トルコ・イスタンブール大会では妹のウルシュラ・ラドワンスカ選手と女子ツアー大会のダブルス初優勝を決めている。また、WTAツアーのスウェーデン・ストックホルム大会でシングルスで初優勝を飾り、ポーランドの女子選手が最初に獲得したシングルス・タイトルとして功績を残した。
また、2008年ウィンブルドン選手権の終了後に行われた女子テニス世界ランキングでラドワンスカ選手は「10位」に入り、これはまさにポーランド女性として史上初の世界トップ10入りの快挙だった。
ラドワンスカ選手、強敵を破る快進撃!
その勢いは止まらず2011年のWTAツアーではロシアのベラ・ズボナレワを破るなどして3勝を挙げ、2012年も2月のドバイ大会優勝、そして3月のマイアミ大会ではシングルス29勝、ロンドンオリンピック銀メダリストのマリア・シャラポアを決勝で破り優勝し、話題になった。
ウィンブルドン選手権では決勝でシングルス71勝のセリーナ・ウィリアムズに敗れたものの、2015年はWTAツアー、世界ランキング8位までが出場できる最終戦でシングルス17勝を挙げている強敵ペトラ・クビトバを破り見事優勝を勝ち取った。
女子テニス界に夢と希望を与え続けるラドワンスカ選手
身長172cm・体重56kgというテニス界では小柄なラドワンスカ選手は、パワーではかなわない相手に多彩で技巧に満ちたショットを武器にどんなボールも返し翻弄(ほんろう)させている。毎年、東京の有明で行われている東レパン・パシフィック・オープンテニストーナメントでは、2015年2度目の優勝を果たし、日本でも縁のあるラドワンスカ選手。
シングルス17勝、ダブルス2勝を挙げ、現在も世界ランキング上位に入るなど女子テニス界のスター選手として君臨し続けているのだ。
まとめ
多彩なショットでファンを魅了し続ける名プレイヤー、ラドワンスカ選手。頭脳派の味わい深いプレイに今後も目が離せない。