アンゲリク・ケルバーの生い立ちとプロデビュー
アンゲリク・ケルバー(アンジェリック・ケルバーと表記されることも)は1988年1月18日生まれ、ドイツのブレーメン出身だ。
テニスを始めたのは3歳の時、プロ転向したのは15歳の時だ。しばらくはITFサーキット大会で、上位大会への出場を目指し下積みをしている。そして2007年に全仏オープン初出場。この時は第13シードのエレーナ・デメンチェワに敗れ、続くウィンブルドン、全米オープンでも初戦敗退している。
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女子テニスファンの方はもちろん、どんな選手か気になるという方へ、近年注目されているテニス選手アンゲリク・ケルバーの功績についてまとめた。
アンゲリク・ケルバー(アンジェリック・ケルバーと表記されることも)は1988年1月18日生まれ、ドイツのブレーメン出身だ。
テニスを始めたのは3歳の時、プロ転向したのは15歳の時だ。しばらくはITFサーキット大会で、上位大会への出場を目指し下積みをしている。そして2007年に全仏オープン初出場。この時は第13シードのエレーナ・デメンチェワに敗れ、続くウィンブルドン、全米オープンでも初戦敗退している。
輝かしい勝利に飾られたプロデビューという印象からは遠いアンゲリク・ケルバーだが、翌年の全豪オープンでの初勝利を挙げてからは勢いに乗り、2010年にはボゴタ大会で初のシングル決勝に勝ち進む。惜しくも準優勝だったが、彼女が世界中から注目されるきっかけとなったのが2011年、23歳の時の全米オープンだった。
世界ランキング92位だったにもかかわらず、2回戦から続々とランキング格上の選手を降し、ベスト4に進出したのだ。ドイツ女子選手の全米オープンでのベスト4進出は実に15年ぶりで、1996年に優勝したシュテフィ・グラフ以来の快挙だった。決勝進出はならなかったが、世界中の注目を集めるには十分な功績だった。
翌年の全豪オープンでは第30シード、3回戦で第4シードのマリア・シャラポワに破れる。2月のパリ大会では準々決勝で再びシャラポワと激突。なんとシャラポワを降し、準決勝ではヤニナ・ウィックマイヤーを破りシングルス決勝に進出した。
さらに決勝ではマリオン・バルトリを 7-6(3)、 5-7, 6-3 で破り、ついにツアー初優勝を果たしたのだ。さらに4月のデンマーク・オープンでも優勝、ツアー2勝目を飾った。同年世界ランキング29位となりトップ30入りを果たしたのだ。全仏オープンではベスト8、ウィンブルドンではベスト4に進出する。
翌年から年末TOP10をキープしていたアンゲリク・ケルバーが再び注目を浴びたのが2016年全豪オープンだ。決勝でセリーナ・ウィリアムズに6-4, 3-6, 6-4で勝利し、グランドスラム初タイトルを獲得し、世界ランキングで自己最高の2位という大金星をあげたのだ。
ウィンブルドン選手権でも決勝に進出すが、セリーナ・ウィリアムズに敗れた。活躍の舞台はオリンピックにも広がり注目された。初めてのオリンピック出場は2012年のロンドンオリンピック、それから4年後の今年、リオ五輪のシングルスでは決勝に進出、モニカ・プイグに4-6, 6-4, 1-6で敗れ、銀メダルを獲得した。
長い下積み時代を経て、一躍女子テニスの頂上戦へと躍り出たアンゲリク・ケルバー。これからも彼女の活躍から目が離せない。