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触れたら火傷するかも!?ライバル関係にある卓球選手たち

2017 7/10 10:01ゆうり
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出典 Stefan Holm / Shutterstock.com

ここのところ耳にすることが多くなった卓球選手の名前ですが、この選手のライバルって誰だろう、などと思ったことはありませんか? 今回はライバル関係にあると言われていたり、お互いをライバルだと意識しているであろう5組をご紹介します。

未来の女子卓球界を背負う2人「伊藤美誠選手×平野美宇選手」

2000年10月21日生まれ、静岡県磐田市出身の伊藤美誠選手と、2000年4月14日生まれ、山梨県中央市出身の平野美宇選手は、同学年の友人ですがライバル関係にもあります。
幼い頃からダブルスペアを組み、「みうみま」と呼ばれて国際大会で結果を残してきました。2014年のドイツオープン女子ダブルスでは、伊藤美誠選手は13歳160日の史上最年少記録、平野美宇選手は13歳350日という3番目の記録で優勝を果たし、2人の合計年齢27歳145日が史上最年少の優勝ペアの記録として、ギネス世界記録に認定されています。
シングルスの世界ランキングでは伊藤美誠選手が上ですが、対戦成績を見ると平野美宇選手が上回っています。今後もこの2人から目が離せません。

日本一と世界一「水谷隼選手×馬龍選手」

1989年6月9日生まれ、静岡県磐田市出身の水谷隼選手と、1988年10月20日生まれ、中国遼寧省出身の馬龍選手は、同年代のライバルで何度も対戦しています。
水谷隼選手は全日本選手権9度優勝を誇る、いわば日本一の選手であり、馬龍選手は2017年3月時点で世界ランキング1位、世界一の選手です。この2人の対戦成績は、シングルスでは水谷隼選手の0勝10敗となっており、未だ1勝もできてはいないのですが、2008年のTMSオープンでは、敗れたものの3-4というスコアで、決してまったく歯が立たない相手ではないようです。
ダブルスでは2戦2勝とほぼ互角で戦っています。この先、水谷隼選手が馬龍から1勝を挙げられるかどうか、2人の対戦が楽しみですね。

日本の真のエースは?「福原愛選手×石川佳純選手」

1988年11月1日生まれ、宮城県仙台市出身の福原愛選手と、1993年2月23日生まれ、山口県山口市出身の石川佳純選手は、日本の卓球女子を牽引する2人です。
福原愛選手は幼少期からテレビなどで紹介され、日本では「卓球の愛ちゃん」、中華圏では「小愛」などと呼ばれて親しまれています。石川佳純選手は福原愛選手に憧れて卓球を始め、大人相手に実戦経験を積み、小学校6年の時には「愛ちゃん2世」として話題になりました。
姉妹のように仲の良かった2人ですが、2010年の全日本卓球選手権女子シングルス準決勝で石川佳純選手が福原愛選手を4-1で破ったことから、姉妹から宿敵へと関係が変わってきたようです。しかし、2016年の福原愛選手の結婚により、日本の卓球女子及び2人の関係がどうなっていくのか要注目です。

新旧世界女王「丁寧選手×李暁霞選手」

1990年6月20日生まれ、中国黒竜江省大慶市出身の丁寧選手と、1988年1月16日生まれ、中国遼寧省鞍山市出身の元卓球選手の李暁霞選手は、世界ランキングの最高位が共に1位の新旧世界女王です。
丁寧選手と李暁霞選手の2人は、五輪と世界選手権、ワールドカップの3代大会の女子シングルスすべてで優勝経験を持っています。丁寧選手は2011年オランダで開催された世界選手権ロッテルダム大会のシングルス決勝戦で、チームメイトだった李暁霞選手を4-2で破って世界選手権初優勝を果たし、同年11月に世界ランキング1位を獲得しました。
2012年のロンドンオリンピックでは李暁霞選手が丁寧選手を破り、2016年のリオオリンピックでは丁寧選手が李暁霞選手を破って4年前の雪辱を果たしました。2017年1月に李暁霞選手が現役を引退したため、2人の対戦はもう見られませんが、記憶に残るライバル同士だったことは間違いないでしょう。

中国男子チームの龍虎「馬琳氏×王励勤氏」

1980年2月19日生まれ、中国遼寧省瀋陽出身の元卓球選手馬琳氏と、1978年6月18日生まれ、上海出身の元卓球選手王励勤氏は、中国卓球男子チームの「龍虎」と呼ばれ、ライバル関係にありました。
2007年の世界選手権決勝では王励勤氏が大逆転勝利を収め、また2008年の北京オリンピック準決勝では、馬琳氏が王励勤氏のラケットの破損を見逃すことなく、動揺を誘い勝利しました。
2人には数々の名勝負があり、中国国家チームの中でも彼らほど長く戦ってきた選手は存在しません。共に2014年に中国国家チームを正式に引退していますが、中国卓球界における最高のライバル関係だったことは、人々の記憶に残るでしょう。

まとめ

よくライバルがいるからこそ強くなれるといいます。 卓球という競技を通じて出会い、友人となり、ライバルとなり、共に高めあいながら成長していける相手がいることは、競技人生においてとても幸せなことなのではないでしょうか。 選手たちの関係性にも目を向けながら、卓球観戦を楽しんでみてくださいね。