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未来の日本卓球界を背負う、期待のジュニア選手たち

2017 7/10 10:01ゆうり
卓球,加藤美優
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Photo by Stefan Holm / Shutterstock.com

オリンピックにおける日本代表の素晴らしい活躍もあり、今までよりさらに卓球が注目を浴びています。 強化育成に力を入れているジュニア世代からも、次々と実力派の選手が出てきているようです。 今回は、未来の日本卓球界をリードしていくと思われるジュニア選手をご紹介します。

最年少で数々の記録を樹立・張本智和選手

張本智和(はりもとともかず)選手は、2003年6月27日生まれで宮城県出身、JOCエリートアカデミーに所属している右利きドライブ主戦型の卓球選手です。
両親ともに中国出身の卓球選手であり、その影響からか2歳でラケットを握りました。正確なバックハンドと天性のボールタッチで、2010年、全日本卓球選手権大会バンビの部の優勝から、バンビ、カブ、ホープスと無敗の6連覇を達成し、以降も世代別で優勝しています。
2016年の世界ジュニア選手権では、13歳163日という史上最年少優勝を果たし、2017年5月に行われる第54回世界卓球選手権個人戦の推薦枠で、男子史上最年少の世界選手権日本代表として選出されています。2017年3月時点の世界ランキングは64位です。

多彩なサーブを操る・木造勇人選手

木造勇人(きづくりゆうと)選手は、1999年10月22日生まれで愛知県出身、愛知工業大学名電高等学校卓球部に所属している左利き裏裏ドライブ型の卓球選手です。
お姉さんの影響で小1から卓球を始め、中学生の時には世界ジュニアの大会で優勝。また、2016年に全日本卓球選手権大会ジュニア男子シングルスで初優勝を飾ると、同年のインターハイのシングルス、団体で優勝、同じく同年ケープタウンで開催された世界ジュニア選手権大会で、張本選手らと共に男子団体で優勝しています。また、2017年には全日本卓球選手権大会ジュニア男子シングルスで2連覇を達成しました。
前中陣でプレーするオールラウンダーであり、20種類近いサーブを巧みに操って相手の先手を取ります。2017年3月時点の世界ランキングは140位です。

強力なバックハンドが魅力・加藤美優選手

加藤美優(かとうみゆ)選手は、1999年4月14日生まれで東京都武蔵野市出身、JOCエリートアカデミーに所属している右利き裏裏ドライブ型の卓球選手です。
卓球選手だった父親の影響で6歳から卓球を始めて11ヶ月、2006年の全日本卓球選手権大会バンビの部でベスト8に入りましたが、その時の対戦相手には平野美宇選手や浜本由惟選手、同ベスト8には伊藤美誠選手など、現在ジュニア世代で大活躍している選手たちが名を連ねていました。
2012年の全日本卓球選手権大会女子シングルスにおいてベスト32(5回戦)まで勝ち上がり4勝した記録は、小学生では当時最年少記録だった福原愛選手の3勝という記録を塗りかえました。
攻守に安定感があるオールラウンドプレーヤーであり、2014年の全日本卓球選手権ジュニア女子シングルスでは、平野選手との決勝を制し初優勝。2017年3月時点の世界ランキングは32位です。

「私を超えて」と丁寧から激励を貰った・早田ひな選手

早田ひな(はやたひな)選手は、2000年7月7日生まれで福岡県出身、希望が丘高等学校卓球部に所属している左利き攻撃型の卓球選手です。
地元の名門石田卓球クラブで4歳から技術を磨き始め、2013年と2014年の全国中学校卓球大会では2連覇を達成し、2014年の決勝では伊藤美誠選手と熱い戦いを繰り広げました。同年、史上最年少でITTFワールドツアーチリオープンの決勝に進出。また、9月に行われたアジアジュニア卓球選手権大会のカデット女子団体において、平野美宇選手、伊藤美誠選手と共に出場し、中国を破って優勝しています。
2016年のカタールオープンでは、世界ランキング1位の丁寧選手から指名されて練習相手を務め、「私を超えて」と激励を貰いました。165cmという身長と長い手足を生かした強気の両ハンド攻撃が早田選手のプレースタイル。2017年3月時点の世界ランキングは22位です。

恵まれた体格と類まれなセンスの持ち主・木原美悠選手

木原美悠(きはらみゆう)選手は、2004年6月3日生まれで兵庫県出身、ALL STARに所属している右利き裏粒前陣速攻型の卓球選手です。両親の影響で4歳から卓球を始めました。
2010年に全日本選手権バンビの部に5歳で出場し、3回戦で平野美宇選手の妹に惜敗。その悔しさをバネに、2011年と2012年の全日本選手権バンビの部女子シングルスで2連覇を達成しています。
2015年には全日本選手権8強選手と日本卓球協会推薦の4選手が出場するジャパントップ12大会女子シングルスに、伊藤美誠選手が持つ11歳2ヶ月の記録を破り史上最年少出場。また同年、全日本選手権ホープスの部で優勝し、バンビ、カブと3階級制覇も果たしました。
最年少記録や最年少2位タイの記録を挙げながら成長を続ける木原選手は、同年代の選手から頭ひとつ飛び抜けた存在であることは間違いないでしょう。2017年3月時点の世界ランキングは143位です。

まとめ

日本は実力のあるジュニア世代の卓球選手が多く、将来がとても楽しみになってきていますね。素質のある選手たちを大事に強化育成している成果なのでしょう。 オリンピックで日本選手が一番光る色のメダルを手にするのは、そう遠くない未来なのかもしれません。その瞬間をぜひ見てみたいものですね。