飛込みは恐怖心こそ最大の敵
飛込みにおいて初心者にありがちなパターンなのは、腹から落ちてしまい波しぶきが派手に出ることです。競泳をする方は一度は経験があるのではないでしょうか。
腹から水中に落ちるととても痛いため、その思いから恐怖心が生まれるという方も少なくないでしょう。この恐怖心を克服するためには、徐々に飛込みへの抵抗を無くしていく訓練が必要となります。いきなり飛込み台から練習するのではなく、水中に台を置くなどして低い場所から飛込みを練習してみてはいかがでしょうか。
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水泳の競技会などに参加すると、スタートで飛込みから入らなければならない時があるでしょう。しかし、飛込みに慣れていない方は「なんだか怖そう」と思ってしまう方もいるのではないでしょうか。そこで今回は水泳で上手に飛込みができるようになるためのコツについて紹介していきます。
飛込みにおいて初心者にありがちなパターンなのは、腹から落ちてしまい波しぶきが派手に出ることです。競泳をする方は一度は経験があるのではないでしょうか。
腹から水中に落ちるととても痛いため、その思いから恐怖心が生まれるという方も少なくないでしょう。この恐怖心を克服するためには、徐々に飛込みへの抵抗を無くしていく訓練が必要となります。いきなり飛込み台から練習するのではなく、水中に台を置くなどして低い場所から飛込みを練習してみてはいかがでしょうか。
きれいな飛込みをするには「一点入水」ができるかどうかが重要になってきます。飛込みの理想的なフォームとしては、入水の際に指先から頭、腰、足先の順番に入っていくのが望ましい形となっています。体を細く締めて一本の線になるようなイメージを描きましょう。
水中に台を置いて練習を始める際には、台の先に足の指をひっかけながら立ちます。いきなり台を強く蹴って飛込みたい気持ちもあるでしょうが、まずは台から飛び込むよりもまずは斜めに入っていく練習をした方がよいでしょう。
足の指先をひっかけた状態で台の上に立ったら、最初は軽く曲げた膝に手を添えるように構えます。そして、一点入水において大事なポイントとして、飛び込む際には両耳を挟むように手を頭の上に伸ばし、手は離れないように重ねておきます。腕と肩で二等辺三角形を作るようにイメージしてください。
また、初心者にありがちな失敗例として、手は形を作れているのに顔が前に向いているというケースがあります。恐怖心から前を見ないと怖いのでしょうが、下を向いてしっかりと顎を引きましょう。
一点入水を意識しながら台から斜めに入っていく感覚がつかめたら、今度は台を蹴って入水してみましょう。台を蹴ると同時に曲げていた足をまっすぐに伸ばします。水しぶきを上げずに一点入水ができてきたら、次の段階として泳ぎへとスムーズに移行できることを目指します。
大事なのは入水後の腕の構え方です。入水後も体がまっすぐになるように意識して、手を水面に対して上向きにすることで浮かび上がりやすくなり、泳ぎのフォームへと移行しやすくなるでしょう。
これらの練習を繰り返して飛込み台からの飛込みにも慣れたら、最後にスタート時の練習もしておくとよいでしょう。スタート時の号砲前にはスターターの掛け声が上がりますが、この時は最初から二等辺三角形のポーズは作らず、手は飛込み台の先に触れておきます。ポーズは号砲とともに飛び込んでから、入水までの間に作ります。飛込みが上手な人であれば、プールの半分を飛込みだけで進むことができます。
一朝一夕でできるようになるのは難しいかもしれませんが、スタート時の飛込みが決まるととても様になるので、マスターを目指して頑張ってください。
飛込みを練習する上で大事なポイントをまとめてみました。最初は無理をせず水中から挑戦すること、きれいな入水をするには指先から頭、腰、足先へと抜けていく「一点入水」を目指すこと、入水時は二等辺三角形を作るようなポーズをして顔は前ではなく下を向きます。焦らず、少しずつ体に覚えさせながらトライしましょう。