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初心者にもわかりやすい!知ればもっと面白くなる競泳の種目の種類

2016 11/10 19:16
水泳
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Photo by jeep2499/Shutterstock.com

オリンピックの花形競技として人気の水泳。 2016年のリオデジャネイロオリンピックでも日本人選手がメダルを獲得して大いに盛り上がった。 もっと身近に競泳を観戦していただくためにも、今回は初心者の方にもわかりやすく競泳の種類について説明する。

まず押さえたい競泳の個人種目の種類

決められた距離を泳ぎ切るタイムを競う競泳だが、個人と団体に分かれて競技を行う。
まず最初に個人種目からご説明していこう。個人種目は大きく分けて「自由形」「背泳ぎ」「平泳ぎ」「バタフライ」、これらを順に泳ぐ「個人メドレー」の5つだ。それぞれの種目で距離が定められており、選手はエントリーした種目に出場することができる。
「自由形」は他の3種目以外であればどんな泳法でも良いのだが、ほぼ最もスピードの出る泳法とされるクロールで行われる。「自由形」=クロールといえる。

競泳種目の男女別の距離

次に男女別に5つの種目を見ていこう。それぞれの種目で定められた距離ごとに競技を行う。「自由形」では 50m・100m・200m・400m・800m・1500mの距離が設定されているが、多くの大会では女子1500mと男子800mは省略されている。 「平泳ぎ」「背泳ぎ」「バタフライ」では 50m・100m・200m があり、「個人メドレー」では200m・400mがある。男女別の距離の違いは自由形のみで、他は共通している。

競泳「個人メドレー」について

「個人メドレー」は泳ぐ距離が男女ともに200m、400mの2種類で、「バタフライ」→「背泳ぎ」→「平泳ぎ」→「自由形」の順番で泳ぐ。200mなら4種目を50mずつ、400mなら100mずつだ。 すべての泳法を習得しなければいけないので、得意種目と不得意種目の差が大きいとハードルが高くなる。難易度はもちろんだが、特に400mは距離も長いので、「個人メドレー」は他の種目に比べると過酷な種目といえるだろう。

競泳団体種目「フリーリレー」

競泳には個人競技の他に団体競技もある。団体競技は「フリーリレー」と「オープンウォータースイミング(OWS)」の2種類だ。
「フリーリレー」は200m・400m・800mがあり、それぞれ2継・4継・8継と呼称されることもある。この距離を男女別4人1チームで泳ぎ、そのタイムを競う。泳法や順番は選手が決めることができるが、事前に申告した通りに泳がなくてはいけない。
また、4人が「背泳ぎ」→「平泳ぎ」→「バタフライ」→「自由形」の定められた順番に泳ぐ「メドレーリレー」もある。

競泳団体種目「オープンウォータースイミング(OWS)」

プールではなく海、川、湖など、自然の中で行われる水泳競技で、英語の頭文字を取ってOWSと略称される。
世界OWS選手権では男女共に5km、10km、25kmが行われ、オリンピックでは10kmのみが行われる。2008年の北京オリンピックから、10kmの競技が夏季正式競技として登録された。
速く泳ぐ技術はもちろんだが、10kmという長距離を天候の影響を受けながら泳ぎ、クラゲなどの海洋生物や他の選手との接触などもあり、屋内プールで行われる競泳競技とはまた違ったスキルが求められる過酷な種目だ。

まとめ

競泳には個人、団体共にさまざまな種目があるが、少し抑えておくと競泳がもっと身近に楽しく観戦できるのではないだろうか。 2020年の東京オリンピックでは、ぜひ会場で競泳を観戦してほしい。