幕尻優勝でジャンプアップ
日本相撲協会は2月24日、春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)の新番付を発表した。先場所14勝1敗で20年ぶりの幕尻優勝を果たした徳勝龍は、西前頭17枚目から西前頭2枚目にジャンプアップ。奈良県出身で近大OBだけに、春場所は地元・関西で真価が問われる場所になる。
白鵬、鶴竜の両横綱は変わらないが、先場所後に豪栄道が引退し、大関が貴景勝1人となったため、西横綱の鶴竜が「横綱大関」となった。大関、関脇、小結の三役は必ず東西に2人以上いなければならないと定められているため、1人大関の場合は横綱が大関を兼ねるのだ。
「横綱大関」は1982年初場所で北の湖が務めて以来、実に38年ぶり。春場所では関脇・朝乃山の大関獲りがかかっているが、昇進できなければ夏場所も横綱大関が継続されることになる。
その朝乃山は昨年九州場所で11勝、先場所で10勝を挙げており、3場所合計33勝が目安とされる大関昇進を果たすためには、12勝が必要となりそうだ。