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豪栄道の功績~13年ぶりの日本人横綱になれるか!?~

2016 9/28 00:56
相撲
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Photo by J. Henning Buchholz / Shutterstock.com

2016年、大相撲秋場所で15勝全勝優勝を果たし、勢いにのる大関豪栄道。
九州場所での連覇で横綱推薦が確実視されている。
果たして13年ぶりの日本人横綱は誕生するのだろうか。

豪栄道の生い立ち

豪栄道は、大阪府の寝屋川市に生まれた。小学校1年生のころから相撲を始め、高校は埼玉栄高校に入学。 めきめきと実力をつけていき、高校横綱、世界ジュニア相撲選手権大会無差別級優勝とその才能をいかんなく発揮する。
11個もの個人タイトルを勝ち取った豪栄道は、当初大学進学を志望していたが、高校の山田道紀監督に背中を押される形で境川部屋に入門した。元大相撲力士の境川豪章さんは山田監督の日大時代の先輩にあたる。

新入幕までの道のり

豪栄道は境川部屋に入門し、2005年の1月場所で初土俵を踏む。同年の11月場所には幕下として7戦 全勝し幕下優勝を果たすが、翌年の2場所は負け越してしまい自分の相撲をあらためて見直すきっかけを得ることになる。
気持ちを新たにした2006年9月場所において、またも7戦全勝2度目の幕下優勝を飾り、翌11月場所で新十両に昇進する。この際に、四股名が「澤井」から「豪栄道」に変わっている。その後の2007年の場所での成績が評価され、9月場所において晴れて新入幕昇進を果たす。

大関までの道のり

2007年九月の新入幕場所で、11勝4敗の成績を挙げ、初の敢闘賞を受賞している。2008年一月場所では、5勝10敗と入幕後初めて負け越しを喫した。九月場所では10勝5敗で2回目の敢闘賞を受賞し、2009年一月場所で10勝5敗の成績で、初の技能賞を受けた。三月場所で小結へ、五月場所に関脇に昇進した。2010年一月場所で、初めて横綱(朝青龍)を破り、金星を挙げた。
その後、2014年の七月場所で大関昇進を決めた。

大関になってからの苦しみ、そして優勝へ

大関になってからは怪我も多く、2015年の1月場所で初めてのカド番を迎える。11月場所で2度目、2016年の3月場所で3度目のカド番を迎えたが、そのたびに何とか切り抜けてきた。世間からは「弱い大関」というレッテルをはられ、苦しい時期が長く続く。
今年の3月場所は12勝3敗、5月場所は9勝6敗の好成績だったが、翌7月場所で負け越し、9月場所が4度目のカド番だった。しかし、豪栄道は成績不振や怪我をしてもそれを言い訳にするようなことなくひたむきに稽古を続ける。そして背水の陣でのぞんだ9月場所、結果は15勝全勝優勝という記録的な優勝を成し遂げた。15戦全勝での優勝という記録は大阪の日本人力士としては実に86年ぶりとなることで、故郷大阪のファンも大いに喜びをわかちあった。

目指すべきは『横綱』

9月場所を文句なしで優勝した大関豪栄道が次に目指すべくはただひとつ、11月場所での優勝だ。ここで優勝できればすなわち2場所連続優勝、横綱への昇進はほぼ確実なものとなるだろう。ただ一つ、9月場所と違う可能性があることとしては横綱白鳳の存在だ。怪我で9月場所を休養していた白鳳が、11月場所から復帰するとなれば豪栄道の優勝を阻む大きな壁となることは間違いない。
貴乃花以来となる日本人横綱を日本中が待ちわびている今、大関豪栄道の活躍に大きに期待しよう。

まとめ

豪栄道は、天性の相撲のうまさで、入門からわずか2年ほどで入幕を果たした。大関になってからは、怪我も多く苦労してきたものの、ここにきて大きな飛躍の時期を迎えている。11月の九州場所ではどのような結果を残してくれるのか大いに期待しよう。