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実は一日中楽しめる!大相撲本場所の1日のスケジュールは?

2016 9/9 08:08
大相撲 本場所
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Photo by J. Henning Buchholz/Shutterstock.com

テレビで放映される相撲は午後からだが、実は1日を通して取組が行われている。
今回は、大相撲本場所1日のスケジュールを紹介する。

1日のスタートは寄せ太鼓から!

本場所の1日のスタートのイベントとして、寄せ太鼓がある。会場の外で本日のスタートを知らせるために呼び出しが太鼓を叩く。意外と知られていないイベントだが、祭りでいえばスタートを知らせる花火のようなものとイメージしていただければよいだろう。
熱狂的な大相撲ファンには、寄せ太鼓を聞いてテンションを上げるという方も多いだ。太鼓は大相撲にとって重要なアイテムであり、他にも一番太鼓、はね太鼓といったイベントが存在している。

早朝から前相撲がスタート!

通常、8時30分から前相撲と呼ばれる相撲がスタートする。序ノ口の取組から序二段、三段目、幕下の取組と続いていく。序の口といっても熱戦が続き、盛り上がることは間違いない。どんな名力士も、この前相撲から大きくなっていくので、将来のスター力士を発掘するという楽しみもある。
前相撲で好成績を収めて見事出世を果たした力士には、千秋楽後に出世力士手打式が行われる。ここではお神酒が振る舞われ、若者頭と世話人と一緒に三本締めを行なのが恒例の儀式となっている。

お昼すぎに十両土俵入り!

お昼を食べて少し落ち着いていると、14時20分前後に十両土俵入りが始まる。前相撲とはやはり違う、迫力のある相撲が繰り広げられる。幕下の取組からスタートし、十両の取組へと続く。初日と千秋楽には、十両の残り3番の取組の前に協会ご挨拶が行われる。
この頃には、お客様も多く集まってきて、いよいよメインの幕内の取組に向けてテンションがアップしていく。もちろん、このレベルにもなれば、髷を結った力士が多く、大相撲らしさも感じられる。

いよいよメインイベント!幕内取組

15時50分からは、いよいよメインの幕内の取組となる。この頃にはテレビ中継もスタートして、客席もほぼ満席になってくる。場内の雰囲気は最高潮に達し、激しい相撲が繰り広げられる。もちろん、千秋楽で優勝決定ともなれば、会場のヒートアップは想像以上のものがある。
また、千秋楽の「これより三役」は、いわばメイン中のメインであり、横綱同士の相撲も行われる。土俵下にも通常より多くの力士が集まり、特別な空間を演出している。

弓取り式と表彰式で終い

その日の取組がすべて終了すると、弓取り式が行われる。結びの一番を勝利した力士に代わった者が弓を手に取り、勝者の舞を踊るのが恒例となっている。弓取り式を行う力士は決まっており、現在は聡ノ富士が務めている。中には弓を落としてしまうケースがあるのだが、その場合は必ず足で拾うことが鉄則となっている。これは、手に土がつくことが縁起が悪いとされているためだ。
千秋楽の場合は、その後に優勝した力士と三賞の表彰式が行われる。2001年の夏場所千秋楽で、当時の首相である小泉純一郎氏が「痛みに耐えてよく頑張った!」と言ったシーンは印象に残っている。

まとめ

実は朝から晩まで丸一日楽しめる大相撲。そのスケジュールを紹介した。
ぜひ一度は、本場所の楽しさを味わいたいものだ。