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角界に異変アリ。2018年の大相撲を振り返る

2018 12/30 11:00橘ナオヤ
稀勢の里Ⓒゲッティイメージズ
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横綱勢は停滞気味、稀勢の里は期待を裏切る結果に

2018年の横綱勢の印象は、「意地」と「ネガティブ」がキーワードだ。

日馬富士の引退で白鵬、鶴竜、稀勢の里の三横綱体制。鶴竜は2場所で休場したが、上半期には他の二横綱が不在の中、気を吐いた。三月場所、五月場所に自身初となる連覇を遂げ、横綱としての意地を見せた。

白鵬は九月場所に全勝優勝と幕内通算1000勝を達成し、大横綱として、また偉大な記録を打ち立てた。その一方で、両足に負傷を抱えて4場所で休場。白鵬が1年で優勝1回のみに終わったのは、横綱昇進後最悪の成績だ。

そんな中、三横綱で最も相撲ファンを失望させたのが稀勢の里だ。2017年一月場所後に日本出身力士として19年ぶりに横綱に昇進し注目と期待を集めたが、今年は6場所中なんと5場所で休場。七月場所の休場で、昨年から数えて8場所連続休場という横綱の連続休場記録を更新してしまった。唯一15日出場した九月場所では、10勝5敗と横綱として最低限の成績は残している。

十一月場所では横綱として87年ぶりとなる初日から4連敗を喫し、5日目から途中休場。進退問題につながる休場を決断した際、師匠の田子ノ浦親方に「もう一度チャンスをください」と悲壮な願いを訴えた。

だが、横綱審議委員会は異例となる「激励」を決議。横審の決議には厳しいものから引退勧告、注意、激励等があり、引退勧告は昨年暴行問題を起こした日馬富士に対して決議された。横審が激励を決議するのは今回が初めてで、稀勢の里はここでも不名誉な記録を打ち立ててしまった。一月場所は正真正銘、進退をかけた場所となる。

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