横綱の意地を見せた!鶴竜が春場所幕内最高優勝
白鵬、稀勢の里の横綱二人が休場となった春場所。この場所一人横綱となった鶴竜、大関の高安と豪栄道、初場所で平幕優勝を果たした栃ノ心といった面々に期待がかかった。先場所につづき鶴竜はスタートダッシュに成功し、10日まで負けなしで順当に白星をあげた。
豪栄道と栃ノ心は10日までに3敗、高安は初日から2連敗と、スタートダッシュに失敗したが持ち直し、小結の逸ノ城が2敗、平幕の魁聖が1敗、大翔丸、豊山、勢らが3敗のまま終盤戦に入った。
12日までに鶴竜は1敗、魁聖が2敗、高安が3敗と優勝争いが絞られる。迎えた13日目、結びの一番は鶴竜と魁聖。鶴竜が勝てば、この日に優勝が決定する直接対決となった。並々ならぬ気合を感じる魁聖だったが、あっけなくはたき込みで土が付く。
一人横綱の鶴竜が横綱としての意地を見せ、4回目の優勝を果たした。優勝次点は、千秋楽で鶴竜と取り直しの激闘を制した高安。今場所躍進した魁聖も12勝3敗と星取りで高安に並んだ。期待の若手力士、阿炎と大奄美も2ケタ勝利をあげたほか、先場所優勝の栃ノ心も2場所連続で2ケタ勝利した。来場所の活躍次第で大関昇進もありえるだろう。