「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

白鵬、稀勢の里不在の大相撲春場所で期待すること

2018 3/13 15:56奏希01
大相撲,力士
このエントリーをはてなブックマークに追加

Ⓒゲッティイメージズ

春場所直前にショッキングな出来事

3月11日から開催された大相撲春場所は白鵬と稀勢の里の2横綱が休場するという寂しい幕開けとなった。さらに9日、大砂嵐が引退勧告を受け入れるというニュースと、貴乃花親方が日本相撲協会を告発するというショッキングな出来事が発生した。

大砂嵐は追突事故を起こした際「妻が運転していた」と説明していた。最終的には自分が運転していたことを認め、引退勧告を受け入れた。力士による車やバイクの運転を禁じているのだがこのような結果となったのは残念でならない。 そして貴乃花親方が場所前というこの状況で、内閣府の公益認定当委員会に対し日本相撲協会が重大な疑義ありということで告発したのはもっと動揺を誘う出来事となった。もし公益認定協会が立ち入り検査を行い問題があれば勧告、さらには公益認定の取り消しなどを行う可能性も視野に入れなければいけない。

昨年末から1枚岩になりきれない日本相撲協会に新たな不安を抱え込ませる形となったこの告発が、力士たちの相撲に影響が出ないことを祈るだけである。

栃ノ心 大関取りなるか

ごたごたが絶えない角界だが、力士は土俵上で魅せるだけである。春場所の一番の焦点は先場所優勝した栃ノ心が「大関昇進することができるかどうか」ということだろう。大関昇進の目安は3場所33勝以上。大関以上の休場が多すぎたり、人数自体が多すぎたりすると33勝しても大関昇進しないケースもあるが、栃ノ心は初場所で優勝しているため33勝に達すれば大関昇進は濃厚とみてもいいのではないだろうか。そして九州場所では9勝、初場所では14勝を果たしているため、10勝すればこのラインに乗る。

2日目で対戦した玉鷲にはたき込まれ黒星を喫したが、引きずることなく、初優勝を決めた時に見せた前に前に攻め抜く相撲を見せてほしい。さらに今場所栃ノ心の懸賞金は跳ね上がることが予想され、栃ノ心戦では血眼になって全力を尽くす力士との白熱した取組が期待できる。

高安、栃ノ心軸に優勝争いか

春場所の優勝争いは大関高安、関脇栃ノ心を中心に繰り広げられるのではないだろうか。鶴竜は出場を決意したものの右手指の負傷は完治していない。下位の力士相手なら勝ち切れる可能性もあるが、初場所のように終盤崩れる可能性は大いにある。1人横綱だが、分が悪いことは否めない。

栃ノ心は上記で挙げたようにマークが厳しくなるが初場所のようなパフォーマンスを見せてくれたら優勝は十分に考えられる。懸念事項は6日の稽古で左足を負傷していることだ。本人は「大丈夫。いつも通り」といっているが気力が先回りしている可能性も十分に考えられる。

一方高安は「優勝争いにしっかり絡みたい」と控えめな発言だが初優勝を虎視眈々と狙っているといった感じだ。最近調子の上がらない大関豪栄道は地元大阪場所なだけあって復調の兆しを見せ優勝争いに加わりたいところだ。

ニューヒーローは現れるのか

2横綱が不在ということで落胆している相撲ファンは少なくない。しかし逆に多くの力士にとって優勝が近くなるとも考えられる。初場所の栃ノ心のように平幕優勝力士が現れたり、優勝争いに絡んできたりする力士は出てくるかもしれない。御嶽海が勝ち星を積み重ね、夏場所を大関へ昇進する場所とするかもしれない。

各々がベストを尽くし「自分がニューヒーローになる」という強い意気込みで土俵に登れば2人の横綱不在を感じさせない場所にすることはできるはずだ。

2017年の春場所は稀勢の里がケガで絶体絶命だった状況から照ノ富士に連勝し優勝を果たした。あの時のような感動を呼び起こすニューヒーローが現れてくれることを切に願う。

関連記事

おすすめの記事