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相撲協会理事戦で散った貴乃花親方の思い

2018 3/2 17:45奏希01
貴乃花親方
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貴乃花親方の考えを推測する

貴乃花親方は、理事に再選したら相撲協会をどのように改革していきたかったのだろうか。神聖な土俵での真剣勝負を一番に考えているため、相撲協会の制度変更を求めていたのではないだろうか。

貴乃花親方は、部屋が違う力士同士が親睦を深めるのを極端に嫌う。土俵の上、つまり「真剣勝負」で親睦を図ればいいという考えから、他の部屋の力士と会うことを禁止したいのだ。そのため自分の弟子である貴ノ岩を、モンゴル人力士が集まる「モンゴル会」に参加させたくなかった。

そういった集まりをすることで、八百長とまではいかなくとも、あと一歩というところで勝負勘が鈍ったり、引いてはいけない場面で執拗な張り手が出せなかったりする。全力を出し切れなくなることを危惧していたのだろう。出稽古についても、貴乃花親方は禁止したかったに違いない。出稽古をすることで、相手に対して同情の念を持つ可能性があるからである。

貴乃花親方の狙いは、相撲界から「なれあい」をなくし、神聖な土俵上で一切の隙もないガチンコ真剣勝負の取り組みを実現させることではないか。そのために自分が理事で居続ける必要があると考えていた、と推測できる。

理事選に出た理由について考察

今回の理事選は、当初から負け試合になることが明白だった。貴乃花親方自身が、一門の親方に対して阿武松親方に投票するよう呼びかけたくらいだ。「貴乃花親方の隠れシンパが票を入れることを期待している」と報道したメディアもあるが、私はそうは思わない。

理事選に当選せずとも、出馬することにより自分の考えを知らせることができると思っていたのではないだろうか。実際、理事選に出馬しなければメディアは貴乃花親方の考えを反映せず、相撲ファンの耳にも届かない。自分の考えを一人でも多くの相撲ファンに届けたいという思いからの出馬だったように感じられる。

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